2日に行なわれたヨーロッパリーグのグループリーグ第5節で、パリ・サンジェルマン(PSG)が強豪セビージャを4―2と圧倒し、決勝トーナメント(ラウンド32)進出を決めた。

 中盤の要マケレレと2トップの一角エルディンをケガで欠くPSGは、オアロを1トップで起用し、守備的MFをクレマンとシャントムの若手2人で固める布陣。従来は守備的なボドメールをトップ下に置いたのが新しい試みだ。

 もともと、ボドメールがリール時代に頭角を表したのは攻撃的MFとしてだった。4年前のシーズン前半には8ゴールをあげて得点ランキング首位を走り、代表入りも有力視された。しかしその後はケガに苦しんだうえ、移籍先のリヨンでは万能性を買われてセンターバックまで任され、得点にからむ本来の力を発揮できずに来た。

 そのボドメールが先制ゴール。PSGのコンブアレ監督も試合後、レキップ紙に「とてもよいボドメールが見られた。もう少し前でプレーさせたいと思っていたところで、今夜はいいタイミングだった」と満足そうに語った。新たなオプションに手応えを感じているようすだ。

 欧州の常連セビージャ、ブンデスリーガで首位を独走する香川のボルシア・ドルトムントと同グループで、堂々の首位に立ったPSG。国内でも首位に2差の4位、リーグ杯4強と好調で、かつての名門の姿を取り戻しつつある。