2022年W杯の開催地がカタールに決まり、同国の招致大使を務めたジネディーヌ・ジダン氏は「カタールの勝利であると同時に、アラブ世界と中東の勝利でもある。これが私にとってとくに感慨深い」と喜びを表した。フランス通信(AFP)などが報じた。

 今回の決定は、2018年のロシア開催とともに、FIFAの“市場開拓”の方針を裏付けるものとなった。ジダン氏はこれについて、「新しいことに挑むのはよいことだ。サッカーがあらゆる人々のものであることを示せたのはよかった」と語った。

 ジダン氏はまた「小国のカタールにチャンスは少ないと言われていたが、カタールはアラブ世界を代表しているのであり、今回の勝利は理にかなっている。招致の一員であったことを誇りに思う」と話し、自身のルーツであるアラブ地域への貢献が招致活動に参加した動機であったことをうかがわせた。

 ジダン氏はカタールの勝因について、大会後のスタジアムの利用計画が高く評価されたと考えている。カタールは、W杯終了後もスタジアムをアフリカを含む周辺地域全体の振興に役立てていく方針を示していた。