まさかの5−0という大差で宿敵R・マドリーとのクラシコに勝利したバルサ。試合後の記者会見でグアルディオラ監督は、「これは勝ち点3に過ぎないが、どうやって勝ったかという部分を記憶に残したい」と結果ではなく内容を強調していた。

 常に試合の主導権を握り、後方からビルドアップしていくというスタイルを貫くバルサ。この勝利に繋がるまでには、スタイルを守り続けるというクラブの方針、ソシオの支援、そしてそれを実践できる選手達が選ばれ、カンテラからトップへと繋がるというはっきりとした理念を保ち続けた成果だったと言える。

 「クライフやレシャックが来た時からこの基盤が出来上がり、コンビネーション、スピード、ボールタッチを重視するサッカーをカンテラ選手を多く頼り実践するというのを守り続けているというところが誇りだ」とグアルディオラ監督は自信を持って語った。

 少しずつ積み上げられてきたバルサスタイル。5−0という表面的な結果の裏には多くの人の願いが詰まっていたということなのだろうか。「この勝利は15年、20年このクラブに関わってきた人達の勝利だ。会長、監督、OB選手達。そしてチャビ、イニエスタを連れて来たスカウト等、バルサに関わった全ての人の力で成り立っている」とコメントしたグアルディオラ監督。バルサの黄金時代はまだこれからも続きそうだ。

(スペイン通信)