厚生労働省が公表した2009年度の職業紹介事業報告の集計結果によると、有料職業紹介事業における常用求人数が前年度比15.4%減となり、2年連続で減少したことが分かった。

 常用求人数は162万9168人で、2001年度以来の減少となった前年度(192万6036人、前年度比11.6%減)からさらに落ち込んだ。

 ホワイトカラーの職業別にみると、「専門的・技術的職業」86万2326人(前年度比13.3%減)、「管理的職業」10万701人(同28.8%減)、「事務的職業」21万2514人(同31.0%減)で、いずれも大幅な減少となっている。

 一方、新規求職申込件数は398万1004件で前年度比39.7%増となっている。ホワイトカラーの職業別にみると、「専門的・技術的職業」は97万5150件(前年度比11.9%増)で増加し、「管理的職業」17万3985件(同17.6%減)、「事務的職業」57万2492件(同1.6%減)は減少した。

 常用就職件数は35万1470件で、前年度に比べて6.1%減となった。ホワイトカラーの職業別にみると、「専門的・技術的職業」は12万511件(前年度比19.2増)で増加したが、「管理的職業」8872件(同32.2%減)、「事務的職業」3万9902件(同32.2%減)は大幅に減少した。

 2010年3月31日現在の有料職業紹介事業所数は1万7823事業所(前年度比0.7%増)の微増となっているが、新規許可件数は前年比32.0%減の747件となり、有料職業紹介事業への新規参入は大幅に減少した。

 手数料収入は約1861億円。前年度(約2611億円)から3割近くも減少し4年ぶりに2000億円を割り込んだ。

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