全国求人情報協会がまとめた9月分の「求人広告掲載件数等集計結果」によると、求人メディア全体の広告掲載件数は前年同月比25.2%増の45万5878件で、6カ月連続で前年同月比プラスとなったことが分かった。前年同月比ではリーマン・ショック以降で最大の伸びを記録した。

 全ての求人メディアの件数が大幅に増加し、有料求人情報誌4万8265件(29.4%増)、フリーペーパー15万3383件 (34.0%増)、折込求人紙7万3711件(41.7%増)、求人サイト21万519件(14.1%増)となっている。

 地域別に見ると、北海道・東北2万5762件(前年同月比27.7%増)、関東・甲信越9万2206件(同28.2%増)、中部・北陸4万4724件(同63.8%増)、近畿5万2112件(同31.8%増)、中国・四国1万8672件(同25.1%増)、九州・沖縄4万1883件(同40.0%増)。

 また、同協会が会員求人メディアの営業担当者や編集担当者138人から回答を得た「ウォッチャー調査」によると、9月時点の企業の求人意欲は、正社員、アルバイト・パート、派遣・業務請負でいずれも前回調査(6月)から上昇し、特にアルバイト・パートの求人意欲が伸びている。

 一方、求人意欲の先行き(3カ月後の求人意欲)では、正社員、アルバイト・パートは上昇するも伸びは低下、派遣・業務請負は横ばいとなっており、求人メディア関係者は求人の回復に対してはやや厳しい見通しを持っているようだ。

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