厚生労働省のまとめによると、2009年度にサービス残業の是正指導を受けた企業は1221社で、支払われた割増賃金は116億298万円であることが分かった。1企業平均950万円となっている。

 前年度に比べて、企業数で322社減少し、金額も80億円1053万円の減少となった。対象となった労働者数は11万1889人(前年度比6万8841人減)で、労働者平均10万円だった。
 
 1企業当たり1000万円以上の割増賃金の支払った企業は162社(全体の13.3%)で、最高支払額は12億4206万円(飲食店)。次いで11億561万円(銀行・信託業)、5億3913万円(病院)となっている。

 集計の対象は、2009年4月から2010年3月に労働基準監督署が労働基準法違反として是正を指導し、100万円以上の割増賃金を支払った企業。

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