バランスを強調し続けて来たモウリーニョ監督のサッカーが確実に選手に伝わりだしている。R・マドリーはアウェイでマラガを1−4で破り、バレンシアがバルサに負けたためリーガ首位に躍り出た。

 選手のポジションをある程度固定し、各ポジションに二人を備えるR・マドリー。モウリーニョ監督の確実性を求めるサッカーで無敗が続いている。ボールを高い位置で奪って素早い攻撃、守備面でも隙が全くない。今シーズン加入したばかりのエジルと前線のイグアイン、C・ロナウドとのコンビも抜群だ。

 対マラガ戦では後半から入った選手もしっかりと役割をこなした。ペドロ・レオン、ベンゼマ、そしてカナレスが必死にボールを追い、奪うと素早いパス交換でチャンスを創出。失点シーン以外は完璧な出来だったと言えるだろう。

 CL対ACミラン戦を迎える前の大事な試合を乗り切ったR・マドリー。この試合2ゴールのC・ロナウドも、「ゴールが奪えなくて焦ったことなど一度もない。ACミランに勝つ義務がある」と気合十分だ。ACミラン戦で真の強さを見せられるか。ヨーロッパ強豪同士の対決でR・マドリーの挑戦は続く。

(スペイン通信)