リーグ・アンのソショーに所属する米国代表FW、チャーリー・デイヴィス(24)が3日夜から4日未明にかけて、フランスの高速道路で制限速度(時速130キロ)を大幅に上回る時速201キロで走行していたことがわかった。同国のル・プログレ紙が9日付で報じた。運転者のデイヴィスは警察の検挙を受け、その場で免許証を取り上げられた。同乗者が車を運転し帰宅したという。

 これまで猛スピードを出して捕まったリーグ・アンの選手としては、ミラン・バロシュ(当時リヨン、現ガラタサライ)やジェローム・ロテン(パリ・サンジェルマン)の例が知られる。今回のデイヴィスが出したスピードは2人に遠くおよばない(バロシュが271km/h、ロテンは245km/h)が、それでも話題になったのには理由がある。

 デイヴィスはおよそ1年前、米バージニア州の高速道路で衝突事故に遭い、死にかけたことがあるのだ。乗っていた車が大破する大事故で、助手席の友人が死亡している。デイヴィスは後部座席に乗っていて命に別条はなかったものの、右脚2ヶ所、右肘、鼻の骨を折る大ケガを負った。このため、確定的と見られていたW杯出場も逃している。

 友人をなくし、ひとつ間違えれば自分も命を落としていたかもしれない目に遭いながら、今度は自分でハンドルを握って70キロも制限速度をオーバーしてしまったデイヴィスには、自覚を促す声も上がっている。助手席に同乗者がいたのだからなおさらだ。

 なお今シーズン、デイヴィスは完治してベンチ入りを果たしてはいるが、まだ試合には出ていない。