経済同友会が企業経営者238人から回答を得た2010年9月景気定点観測アンケート調査結果によると、2012年の新卒採用計画は「2011年度と同じ程度」の回答が最多となり、学生の就職活動は厳しい状況が続きそうだ。

 2012年の新卒採用計画を聞いたところ、「2011年度と同じ程度」が46.5%でトップ。「現時点では未定」が36.3%であるものの「2011年度より増員」はわずか8.4%となっている。

 景気の現状についての回答で「緩やかに拡大している」が減少(6月調査62.3%→33.8%)し、「横ばい状態が続いている」(44.3%)が最多となり、新卒採用を拡大するのは難しい状況だ。

 今後の採用活動の考え方を聞いたところ。製造業では「新卒一括採用と通年採用の比重が同程度になる」が43.3%で、「新卒一括採用が主流」の37.3%を上回った。非製造業では、「新卒一括採用が主流」54.0%、「新卒一括採用と通年採用の比重が同程度になる」29.4%となっている。

 通年採用が増える場合に対応が不可欠になる項目(複数回答)では、「雇用の流動性を前提とした法整備」(53.3%)、「入社後教育の多様化」(52.2%)、「職種別採用の積極化」(41.1%)の順となった。

留学生の採用予定、前年の2倍に
進学も就職もできなかった大卒16%、就職率が下落
新卒採用数に大きな変化なし、一方で“質”重視が顕著に−マイコミ調べ

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