優勝を喜び合う西堀健実(写真左)と浦田聖子。ベテラン勢の二人が実力を発揮、ツアー開幕戦を制した
1日から東京・お台場ビーチで開催されていた「JBVツアー第1戦/東京オープン」が3日、女子の準決勝2試合、3位決定戦、優勝決定戦をもって幕を閉じた。11月のアジア大会の選考にも大きく関わるツアー開幕戦の最終日は、4試合中3試合がフルセットにもつれ込む熱き戦いとなった。

4強に駒を進めたのが、浅尾美和/草野歩ペア、尾崎睦/金田洋世ペア、浦田聖子/西堀健実ペア、駒田順子/本間江梨ペアの4チーム。準決勝では浅尾選手と西堀選手の元ペア対決が実現したり、3位決定戦でも尾崎選手と草野選手の元ペア対決に加え、対戦する4人が全員同い年の同級生対決も実現。見どころが詰まった戦いが続き、ファンから大きな声援が飛んだ。

敗者復活戦から勝ちあがり、優勝を果たした浦田・西堀ペアは表彰式でもその喜びを噛みしめた。初めてのツアー初優勝を飾った西堀選手は、表彰台の1番高いところで浦田選手と抱き合った。注目の浅尾選手との対決についても「絶対負けたくなかった」と本音をのぞかせていたが、「優勝できると思っていた。有言実行です」と自信があったことも笑顔で語った。

大健闘だったのが2位に輝いた駒田/本間ペア。特に本間選手は前日の試合中に足を怪我し、外から見ても腫れているのが分かるほど状態の良くない中で、レシーブにスパイクにと獅子奮迅の活躍。駒田選手も「よく戦ったと思う」と本間選手を気遣った。アクシデントは不本意だったと思うが、今年からロンドンへ向けて本格参戦の彼女たちの目は、世界へ向いていた。「アジア大会には出たい」と明言し、ワールドツアーでも結果を出し「強化指定を勝ち取りたい」という目標も口にした。今はコーチもなく自分たちで工夫をしながら練習をしている環境の中、価値ある2位であろう。

次回の国内ツアーは14日〜16日、愛知県知多市の新舞子マリンパークで行われる。

(写真・文/胡 多巻)


<第1戦東京オープン・最終日>
【女子準決勝】
●浅尾美和/草野歩 1(17-21,21-13,13-15)2 ○浦田聖子/西堀健実
●尾崎睦/金田洋世 1(21-18,22-24,13-15)2 ○駒田順子/本間江梨

【女子3位決定戦】
○浅尾美和/草野歩 2(21-15,21-18)0 ●尾崎睦/金田洋世

【女子決勝】
○浦田聖子/西堀健実 2(20-22,21-13,15-11)1 ●駒田順子/本間江梨


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