LIV MOON
 昨年10月、デビュー前にしてヘヴィメタルの祭典「LOUD PARK 09」に出演を果たした日本初のシンフォニック・メタル・プロジェクト、LIV MOON。12月にデビューアルバム「DOUBLE MOON」を発売したLIV MOONが3月3日、自身初となるワンマンライブを東京・Shibuya O-EASTにて行った。

 場内の照明が落とされ、オープニングテーマが流れ出すと、アルバムのオープニングナンバーでもある「HISUI〜Nephrite」からライブがスタート。持ち前のハイトーンヴォイスを駆使した歌唱力を見せつけると、続く曲はAkane Livが自身のブログで募集した「ライブでやって欲しいカバー曲」の中から選ばれた、EUROPEの「FINAL COUNTDOWN」のカバー。セクシーなドレスに怪しげな仮面を付けた4人のダンサーも登場し、観客を魅了する。

 11曲目の「オトナキサケビ」の後のMCでは、Akaneの呼び込みによりスペシャルゲストとして、元ハンマーフォールのメンバーで、スウェーデングラミーやヨーロッパ・アワードのノミネート暦をもつベーシスト、マグノス・ローゼンが登場。Akaneがスウェーデンに住んでいた頃の幼馴染で、わざわざこの日のために来日したというマグノスがベースソロを披露している間に、Akaneは美脚も露な黒いドレスに衣装チェンジ。続いてLIV MOONの中でも一際激しさを持つ曲「WILD CREATURES」もマグノスが演奏し、観客もヒートアップ。

 マグノスを感謝とともに送り出すと、再び元THE YELLOW MONKEYのHEESEYが登場。「鮮やかに…」に続いては、IRON MAIDEN「PHANTOM OF THE OPERA」をハイトーンのみならず、低音でも安定した声量で歌いあげる。本編最後の曲「ESCAPE」を歌い終えると、ステージからメンバーの姿が消えるのも待たずに、アンコールを求めるハンドクラップが場内を埋め尽くした。

 アンコールでは、KATE BUSH「WUTHERING HEIGHTS」と、アルバムタイトル曲で「DOUBLE MOON」の2曲を披露。終演を告げるカーテンコールではマグノスやダンサーも登場し、満員の客席からは温かな拍手がわき起こり、LIV MOON初ワンマンライブは大成功の内に終了した。

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