第28節を終えリーガも残り10試合。バルサとR・マドリーのタイトル争いをはじめ、CL出場圏内枠、UEFA杯出場枠、残留争いと厳しい戦いが最終戦まで続きそうだ。今シーズンのリーガは上位チームが下位チームに敗れるなど、力の差があまりなかったシーズンと言える。その中でバルサの力は他を上回っている。前半戦でシュスター監督解任など問題続きのR・マドリーもなんとか食い下がり勝ち点6差で追いかける。優勝争いはこの2チームに絞られたと言って良いだろう。

 面白いのは優勝争いだけではない。CL出場枠をかけた戦いも見逃せない。勝ち点54で3位のセビージャは一つ抜けている感があるが、4位を懸けた戦いは最後まで続きそうだ。ビジャレアルが勝ち点48で4位に立っているが、その下に勝ち点43でアトレティコ・マドリー(5位)、バレンシア(6位)、デポル(7位)、マラガ(8位)と続く。5位と6位がUEFA圏内となるため、勝ち点39で9位のバジャドリードまでがヨーロッパ枠争いとなりそうだ。

 もう一つの見どころが毎シーズン激しい死闘を見せる残留争いだ。なんと勝ち点33で10位のラシン以下が降格の可能性を残している。現在降格圏内に居るのが20位エスパニョール(勝ち点22)、19位ヌマンシア(勝ち点26)、18位オサスナ(勝ち点29)。数字の上では10位以下どのチームにも降格の可能性があることになる。今シーズンはセビージャ、バルサ、R・マドリー、ビジャレアル戦と続く“エベレスト”と呼ばれる連戦があるだけに、これをどう乗り切るかで降格と残留が大きく左右してくる。優勝争い、CL、UEFA出場枠、残留争いと最後まで目が離せない戦いがリーガは続きそうだ。

(スペイン通信)