3シーズン半を過ごしたリヨンを離れ、故郷ブラジルのフルミネンセに入団が決まったフレッジ(25)が5日、記者会見でリーグ・アンに批判的な見方を示した。6日付のレキップ紙が報じている。

 フレッジはリーグ・アンにデビューした05-06年シーズンに14ゴールをあげて主力として活躍したが、その後2シーズンは出番が減り、11ゴール、7ゴールと尻すぼみの結果に。今シーズン前半は15試合の出場でわずか2ゴールと精彩を欠いた。ここ2年は妻子がブラジルで離れて暮らすなど個人的な問題もあり、集中力が途切れてクラブと問題を起こすこともしばしばだった。

 フレッジは会見で「フランスのサッカーは戦術にこだわりすぎて、テクニックがない」と語るなど、自分のプレースタイルに合った環境でなかったことをアピール。母国に戻ったことに満足を表し、「目標はゴールをあげること。タイトルを獲って、代表に復帰したい」と抱負を語った。

 フレッジは05年からブラジル代表として10試合に出場し4得点をあげているが、07年のコパ・アメリカ開催中に負傷して離脱して以来、再び招集を受けていない。クルゼイロ時代の05年シーズンにマークした40ゴールというブラジルリーグの1シーズン最多得点記録をもつフレッジ。セリエAで活躍するアマウリ(ユベントス)でさえ入り込めないブラジル代表FWに返り咲くには、過去のピークに迫る活躍が求められる。