チェルシーのDFジョン・テリーは、ジョゼ・モウリーニョ前監督の退団騒動において、指揮官との確執があったとの報道を全面的に否定した。

 18日に行なわれたチャンピオンズ・リーグのローゼンボリ戦で、格下相手にまさかの引き分けを喫したチェルシー。そしてモウリーニョは、この試合の2日後に退団を発表した。一部のメディアは、モウリーニョがローゼンボリ戦におけるテリーのコンディションを激しく批判したことがきっかけで口論に発展したと報じ、この衝突がポルトガル人監督退団の決定打となったと伝えた新聞もあったほどだ。

 しかし、この報道について沈黙を貫き通してきたテリーは、自らの口でモウリーニョとの確執を全面的に否定。前監督の下でのプレーを「愛していた」と語るキャプテンは、行き過ぎた確執報道に走った新聞社に対し、法的措置を取っていることを明かした。

「(モウリーニョの退団は)僕らにとっては大きなショックだった。彼は本当に素晴らしい監督だった。しかし、クラブは常に前を向き続けなければならない。いつまでも引きずっていると、結果にまで影響を及ぼしかねない。僕については、まったく事実と異なる記事が幾つか新聞に載った。監督の退団と僕を結びつけるような記事がね。本当に馬鹿げた話だ。この件に関しては、もっと早く話すべきだったんだが、新聞社に対する法的措置の手続きを取っていたから、公の場で話すことが出来なかったんだ。ファンには不信感を与えてしまったかもしれない。でも、僕はジョゼのチームを愛していたし、良い思い出しか残っていない。それに、ファンも僕がチェルシーに忠誠を誓っていることを理解してくれているはず。これからも、チェルシー一筋だよ」

 モウリーニョ退団前後からパフォーマンスの低下が目立つテリー。さらに追い討ちをかけるように、29日のフルアム戦では、相手選手との接触で顔面を負傷し、前半限りで交代。頬骨骨折の可能性も伝えられるなど、ツキにも見放されているようだ。この日も引き分けたチェルシーは、リーグ戦4試合連続で白星なし。チェルシーの復活には、やはりキャプテンの復調が鍵を握るようだ。