7月16日に放送された、「SixTONES」(ストーンズ)が出演するTBSの特番『6SixTONES』。沖縄県のホテルで行われたロケで、ある大事件が起こっていた。

【画像】TBSの特番『6SixTONES』で事件に巻き込まれたレスリング金メダリスト・鏡優翔

「出演者の女性とすれ違ったのですが、下唇をタオルで押さえていました。血で赤く染まって、とても痛々しくて……」(宿泊客)

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マリンアクティビティ対決で勝利するも画面に現れず…

 今回の放送は、俳優のムロツヨシが幹事となり、ストーンズが「沖縄でやりたいことを叶える」ことがテーマ。撮影は6月15日、本島の高級リゾートホテルで行われた。

 企画の1つが、ムロとゲストのチーム対ストーンズの三番勝負。1回戦は、回転する円形のボートを引っ張るマリンアクティビティの「ハリケーンボート」に乗り、最後まで落ちずに耐えた方が勝利というものだ。このゲストに呼ばれたのが2024年パリ五輪、レスリング金メダリストの鏡優(ゆう)翔(か)(24)である。


メンバーは対決に奮闘していたが…(番組HPより)

「彼女は高齢者の生きがいづくりや世代間交流が目的の会社『KAWAII』を設立しています。明るい性格で、テレビ出演が相次いでいますが、本人も『オファーは断らない』と語っていました」(レスリング関係者)

 実は彼女が、事件に巻き込まれた被害者なのだ。

 ムロとタッグを組み、ボートに乗る鏡。開始早々、ストーンズの森本慎太郎が落水するが、ジェシー、田中樹らと共にボート上で耐え続ける展開に。最終的にスピード全開のボートが、海面に対して直角になり、全員が海へ投げ出された。ビデオ判定で、最後まで残っていた鏡の勝利となった。

 しかし、オンエアではその後、勝ったはずの鏡がなぜか出てこない。

「海へ投げ出され、着水の際、鏡選手は唇を噛んで切って、流血してしまったのです」(番組関係者)

撮影を中断し鏡は近隣の病院へ

 すぐに撮影は中断。鏡は近隣の病院に向かうことになった。冒頭のホテルの宿泊客は、ちょうどその時の彼女を見たのだ。

「病院で鏡選手は下唇を縫いました。東京に戻って再度病院に行き、全治2週間と診断されました。現場では、鏡選手抜きで撮影は再開。結果、鏡選手は1競技目で姿が消えるということになってしまった」(同前)

 帰京後、鏡は通常通り、トレーニングを再開する。流石はアスリートだが……。

「怪我から数日後に行われた全日本合宿には、まだ下唇の傷にテープを貼ったまま参加していました」(前出・レスリング関係者)

現場でプロデューサーが鏡に謝罪も公式発表はなく「鏡選手これで出番終わり?」

 TBSは現場でプロデューサーが鏡に謝罪し、後日、マネジメント担当者も交えてお詫びをしたという。ただ、出演者に怪我をさせたことについての発表はないまま、放送がなされた。

 TBS広報室に質問状を送ると、事実関係を認めた上で、安全性の面について、概ね次のように回答した。

「収録前すべてのアトラクションについて、スタッフによりリハーサルを行うなど十分な準備を行っていましたが、結果的に不慮のアクシデントが発生したものと認識しております。一方で、番組収録時のご出演者の安全対策につきましては、万全を期すよう更なる対策を講じてまいります」

 TBSは放送することを事前に鏡側に提案して快諾を得たという。鏡側も内容を確認したと答えた。ただ、視聴者にとって不自然な放送となったことは否めず、SNS上では「鏡選手これで出番終わり?」などの投稿も複数見られた。

 元MBSプロデューサーで、同志社女子大学学芸学部メディア創造学科の影山貴彦教授はこう述べる。

「ボートが直角になるまで撮影を続け、出演者を負傷させた局の責任は大きい。安全より制作側の『撮れ高』を重視した結果と言えます。双方で穏便に解決したとは言え、TBSは事案を発表すべきでした。隠せるものは隠して放送したかったという意図が透けて見えます。今後、より強固な安全対策、そして問題を隠さず公表することが必要でしょう」

 局側には、出演者はもちろん、視聴者へも真摯に向き合うことが求められる。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2026年7月30日号)