親に買ってもらえず、親戚からのお下がりで育った私。大人になって知った真相に「この親もう無理だ」
知人から聞いた、子供のころにはわからなかったものの、大人になってから真実がわかって驚いたという話をご紹介します。家族といっても、やっていいことと悪いことの限度はあると思います。この話を聞いた後、もやもやして悲しくなってしまいました。
お下がりで育った私
私の母親はお金に厳しいというかケチな人で、物心ついたころから欲しいものを買ってもらった記憶がありません。私の服や自転車、文房具やおもちゃなどはほとんど親戚からもらったもので、基本的にお下がりを使って生活していました。
学校で流行っているキャラクターの文房具など、欲しいものをねだっても、母からは「早く大きくなって自分で稼いで買いなさい!」と言われ、ずっと我慢していました。そんなに生活に困っているわけでもなさそうだし、母はいつも着飾っているのに、なぜ自分のものは買ってくれないのだろうと子供心に不思議に思っていました。
親戚から聞かされた真実
大人になり、法事で親戚たちと集まった時のことです。昔ばなしに花が咲き、子供のころの話をする中で、「私はいつもお下がりばっかりで、全然欲しいものを買ってもらえなかったなぁ」と言うと、親戚の叔父や伯母は不思議そうに首をかしげました。
「お祝いとか結構あげてたけど?」「あなたはみんなに可愛がられてたからもらってるはずよ?」と予想外の答えが返ってきました。その場の皆に聞くと、いとこで一番下の私は結構な金額をもらっていたことが判明したのです。
お祝い金はどこへ?
その話を聞いた私は、違う席で酒を飲み酔っぱらっている母に、「子供のころに私がもらったお祝い金どうしたの? もしかして全部自分のものにしてた?」と尋ねました。母は「そんな昔のこと覚えてない。子どもの物は親の物。あんたもそうすればいいじゃない」と言い、全く悪びれることなく開き直っているように見えました。
母といえど、「この人の価値感はおかしいかも……」と思っていたのが確信に変わり、それ以降、距離を置くようになりました。
【体験者:40代・女性派遣社員、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Kato Rira
シナリオライターとして活躍するも、出産と育児を機に、フリーライターに転身。バリキャリから、家庭と仕事の両立への転換を経験し、その思いをコラムに執筆。現在はママ、PTA、職場と家庭のバランスなどを主なテーマにコラムを執筆中。