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 お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光(59)が、22日深夜放送のTBSラジオ「JUNK 爆笑問題カーボーイ」(火曜深夜1・00)に出演。双子のコンビ「おすぎとピーコ」の兄でファッション評論家として活動したピーコ(本名杉浦克昭=すぎうら・かつあき)さんを追悼した。

 爆笑問題とピーコさんはフジテレビ系「爆笑おすピー問題!」で共演するなど縁が深く、太田は「優しさという意味ではあれほどの優しい人はいない。他に思いつかない。親にだってあんな優しくしてもらったことない。残酷なほど優しい」と語った。

 ピーコさんは26歳の時、おすぎを経由してドラマ衣装の製作を依頼されたのを縁に芸能界に足を踏み入れ、1975年に双子のコンビ「おすぎとピーコ」としてテレビ、ラジオにデビュー。同性愛者であることを公言した上での活動だった。太田は「今は多様性なんて言われるけど、(かつては)そういう理解のある世の中じゃなかった。でも、我々に対しては本当にそういうこと言わなかった。楽しい話しかしないんですよね」と故人との思い出を振り返った。

 そして、「なぜ残酷と感じるかというと、ピーコさんを見ていると人を一方的に愛するというか、見返りを求めない。テレビだと本番中に毒舌も言うし、人に悪口も言うけれど、そこから離れた時のスタッフから何からに対する優しさ」とピーコさんの人柄に触れ、「この優しさっておそらく報われない。報われないと分かった上でそれでも人に尽くすっていうのをうんざりするほど経験してきたのがこの優しさなんじゃないかな」とピーコさんを悼んだ。