渋谷の路上でパフォーマンスを行った湯浅亜実(カメラ・林 直史)

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 ブレイキン女子でパリ五輪金メダルの湯浅亜実(ダンサー名=AMI)が20日、東京・渋谷109前特設ステージで行われた渋谷音楽祭でダンスを披露した。

 特設ステージは109前の道路を封鎖して設置された。若い女性らから「かわいい!」と黄色い声援を浴びながら、第一人者の野中泰輔(TAISUKE)らとパフォーマンスを行い、「一緒に盛り上がってもらえて、すごく楽しく踊れた。渋谷は若者カルチャーのイメージがあって、今は若い子たちの間でストリートカルチャーもすごくはやっている。初めて見た方にもブレイキンの良さが伝わったらうれしい」と笑顔を見せた。

 五輪で初採用されたパリ大会を通じ、ブレイキンを取り巻く環境の変化も感じている。「私自身はやっていることは何も変わらないけど、一般の方への認知度が上がったり、周りの環境がブレイキンに対してすごく寛容になった。ブレイキンのカルチャーがスポーツというフィールドを通して選択肢が増えたことで、シーンが1つ大きくなった」と実感を込めた。

 普及への思いも強まった。28年ロサンゼルス五輪では実施種目から外れたが「私はブレイキンを通していろんな経験をしたし、ブレイキンがあったから出会えた人や見ることができた景色もたくさんあった。下の世代がそういう景色を見る手助けをしたい」。25歳の初代五輪女王は「まだ自分も頑張りたい時ではあるので。自分も頑張りつつ、サポートできるところはしていきたい」と意欲的に語った。