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●西新宿でカツ丼を目当てに行列ができる町中華『登喜和』の魅力とは?

 カツ丼といえば、カツ丼専門店はもちろん、とんかつ屋、蕎麦屋、定食屋など、店のジャンルを越えて食べられる料理ですが、今回ご紹介したいのは、“町中華”で出しているカツ丼です。専門店とは違い、はたまた蕎麦屋の出汁の強いタイプともちょっと違う、中華系のカツ丼で、これが絶品なんですよ。

 そのカツ丼を出すお店は、丸の内線・西新宿駅から徒歩5分の場所にある『中華料理 登喜和(ときわ)』。1947年創業の老舗の町中華です。10月某日、店を訪れてみると、大行列ができていました。

丸の内線の西新宿駅と中野坂上のちょうど間くらいの場所にあります

 実はここ、「チャーハンが旨い」と知り合いに聞いてやって来ました。ところが、行列に並んで15分ほど待って案内された満席の店内を見回すと、ほとんどのお客さんが「カツ丼」を食べているではありませんか!

『登喜和』のメニュー。この裏面にも料理がズラリ

 横目でほかのお客さんの動向を眺めつつ「やっぱりチャーハンか、いやカツ丼か」と迷っていたら、筆者の後ろに並んでいた男性3人が、席に着くなり「カツ丼3つ!」と迷いなくオーダー。これに背中を押されるようにして、筆者も「カツ丼」(850円)を頼んだのでした。

アタマがでっかいボリューム「カツ丼」

町中華『登喜和』で大人気の「カツ丼」850円

 着席から5分ほどで運ばれてきた「カツ丼」。ビジュアルは由緒正しい昔ながらの卵とじ系です。注目すべきは、卵とじのボリューム ! とろとろ&たっぷり。揺らすと丼からこぼれ出そうなほどです。

具の量がすごい![食楽web]

 箸を丼に入れてみると、卵とじの、牛丼で言えば“アタマ”の部分がものすごく多くて分厚い! そのふわとろの卵とじ部分を食べてみると、たっぷり入った玉ねぎのおかげか、けっこう甘め。そして出汁の味も濃いめです。蕎麦屋のカツ丼のさっぱりしたカツオ出汁系と違い、中華スープを使用しているせいか、濃厚な味わいです。

 そしてロースカツ。衣も肉も分厚いです。たっぷり出汁を吸ってしっとりしたロースカツをかじると、豚肉は柔らかくてプルプル。まさに卵とじカツ丼の理想形と言っていいでしょう。

カツも大きい!

 ご飯も量もアタマに負けず劣らずかなりのボリュームですが、アタマとご飯のバランスがちょうど良いので、あっという間に完食。最後まで美味しく食べられました。

 今回は、「カツ丼」にしましたが、チャーハンもオムライスも何もかも美味しいはず。次はチャーハン、その次はオムライスと、色々食べてみたくなるお店でした。

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

店名:登喜和

住:東京都新宿区西新宿6-26-9
TEL:03-3348-5550
営:11:30~15:00
休:土日祝