20万円の家具を「分割払い」で購入した後にキャンセルしました。大金ですし明日にでも返金してもらえますよね?

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分割払いで高額な商品を購入した後に、キャンセルが必要になってしまうケースもあるでしょう。その際に「いつ返金されるのか」は気になるポイントです。 クレジットカード決済で購入した商品をキャンセルした場合、返金のタイミングはクレジットカード会社のキャンセル手続き完了後になります。そのため、キャンセル直後の返金は困難なケースがほとんどでしょう。 今回は、クレジットカードで購入した商品をキャンセルした場合の返金のタイミングやキャンセル手数料の発生についても解説します。

クレジットカードの返金のタイミング|すぐに返金されることは難しい

クレジットカード会社にもよりますが、クレジットカードの返金の時期は翌月か翌々月が一般的です。そのため、20万円の家具を「分割払い」で購入後キャンセルしても翌日に返金されることはないと考えられます。
クレジットカードの返金は、クレジットカード会社にキャンセルデータが届いてから、請求・返金手続きなどを終えた後です。カードの締め日前に処理が完了すれば翌月に請求金額と相殺されますが、締め日後であれば翌々月が返金のタイミングになるため、少し時間がかかります。
例えば、10日引き落とし・15日が締め日のクレジットカード会社の場合、10月11日に商品購入をキャンセルして、10月13日に手続きが済めば、11月10日の引き落とし日が返金のタイミングとなり、購入代金と相殺されます。
一方で、10月17日に処理が終わった場合は、11月10日に一度購入金額が引き落とされ、12月10日の引き落とし日に返金されます。
 

取消手数料は発生するのか|乗車券などは場合によってキャンセル手数料がかかる可能性あり

結論をいうと、基本的にクレジットカード決済をキャンセルして取消手数料が発生するケースはほとんどありません。
ただし、航空券や乗車券など、企業によっては支払い方法にかかわらずキャンセル手数料が発生する場合があります。また、「商品は届いたけれど思っていたものと違うから返品したい」という場合などは、配送手数料の負担が求められる場合もあります。
例えば、ある大手家具メーカーの場合は、店舗購入かオンラインストア利用かで発生する料金が違います。


店舗購入:手数料なし。購入日翌日から14日以内であれば購入店舗で返品・交換の対応が可能。
オンライン購入:返送する場合、返送料金は自己負担。商品到着後14日以内であれば返品・交換可能。

オンラインストアでクレジットカード決済をした場合、キャンセル商品が会社に到着後、返金手続きが行われます。そのため、通常よりも返金までに少し時間がかかる可能性があるでしょう。
また、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)では切符の購入をキャンセルした場合、支払い方法にかかわらず払戻手数料が発生します。使用前かつ有効期間内の切符の種類ごとの払戻手数料は表1の通りです。
表1

切符の種類 手数料 ・普通乗車券
・定期券
・急行券
・自由席特急券
・特定特急券
・自由席グリーン券
・立席特急券 220円 ・指定席特急券
・特定特急券
・指定席グリーン券
・寝台券
・指定席券 列車出発日の2日前までは340円
出発日の前日~出発時刻までは運賃の30%(最低340円)

出典:東日本旅客鉄道株式会社「きっぷあれこれ きっぷの払いもどし」を基に筆者作成
クレジットカード決済・現金支払い問わず、企業によって手数料が発生するケースは多々あるため、返品や商品のキャンセルを行う際は、購入店舗に確認しましょう。
 

「分割払い」の購入キャンセル後にすぐ返金してもらうことは難しい|大きな買い物は購入時によく検討しよう

クレジットカード決済後、商品の購入をキャンセルした場合、すぐに返金してもらうことは難しいと考えられます。返金はキャンセルデータがクレジットカード会社に届き、手続きが完了しなければ行えないためです。
クレジットカード会社にもよりますが、返金のタイミングは最短でも翌月になるため、大きな買い物をする際は熟考したうえで購入するとよいでしょう。
また、クレジットカード決済後に商品購入をキャンセルしても、クレジットカード自体のキャンセル手数料は基本的には発生しません。しかし、購入店舗によって、あるいは乗車券など商品によっては支払い方法にかかわらず手数料や返送料が発生する可能性があります。
店舗などによって規定が異なるため、返品・交換・キャンセルなどを行う際はご自身で必ず確認してください。
 

出典

東日本旅客鉄道株式会社
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー