Neil Jerome Morales Mikhail Flores

[マニラ 16日 ロイター] - フィリピン中央銀行は16日、主要政策金利のリバースレポ金利を予想通り25ベーシスポイント(bp)引き下げ6.0%とした。中期的なインフレ率は目標の2─4%の範囲内にとどまるとの見方を示し、追加利下げの余地を残した。

引き下げは2会合連続で、政策金利は2023年2月以来の低水準となった。

ロイターがまとめたエコノミスト調査では、23人全員が25bpの利下げを予想していた。半数以上が12月にも同じ幅の利下げを予想している。

中銀のレモロナ総裁は利下げの決定について、物価圧力は引き続き管理可能という中銀の評価に基づいていると説明した。

中銀は今年の基本インフレ率予想を3.4%から3.1%に引き下げた。その一方で、電気料金の調整や賃金上昇の可能性を理由に、25年の予測を3.1%から3.2%へ、26年は3.2%から3.4%に引き上げた。

レモロナ氏は、年内最後となる12月の会合で3回目の25bpの利下げを行い、来年は合計100bpの利下げを実施する可能性があると述べた。

新たな指標を反映して予測を随時更新しているとし、「少なくとも現時点ではこれまでの金融緩和と、今後行う可能性のある緩和によって、インフレ率は目標範囲内に維持されると考えている」と語った。

「政策金利の調整に関しては、1度に25bpずつの緩やかなペースで進めることを望んでいるが、必ずしも四半期ごとや会合ごとに行う必要はない」と指摘した。