Appleが開発するパーソナルAIの「Apple Intelligence」は現在ベータ版として利用できます。実際にApple Intelligenceのベータ版を使用していたユーザーが、Apple Intelligenceの「通知を要約する」機能で彼女からの別れのメッセージが要約されたことをXにポストしました。

Man learns he’s being dumped via “dystopian” AI summary of texts - Ars Technica

https://arstechnica.com/ai/2024/10/man-learns-hes-being-dumped-via-dystopian-ai-summary-of-texts/



メッセージの要約機能はApple Intelligenceの機能の一つ。Apple Intelligenceは現在、2024年7月に提供されたiOS 18のパブリックベータテストで利用可能です。一般ユーザーにはまず2024年10月内にリリース予定のiOS 18.1でアメリカ合衆国のユーザーへ展開され、日本語版の提供は2025年の見込みとのこと。

Appleが新たなパーソナルAIの「Apple Intelligence」を発表、OpenAIとの提携でSiriがChatGPTをサポート - GIGAZINE



要約後のメッセージはこんな感じ。「もう交際関係にない。アパートに置いたものを返して欲しい」と用件を端的に伝えています。





このポストを行ったニック・スプリーン氏は要約の内容について、「公正な要約だ」と評価。スプリーン氏は、彼自身が実際のメッセージを要約すると「I can’t believe you just did that, we’re done, i want my stuff(あなたがそんなことをしたなんて信じられない。もう終わり。自分のものを返して欲しい)」になるとニュースサイトのArs Technicaの取材に答えました。

また、別れのメッセージがAIに要約されたことについて、スプリーン氏は「確かに、ニュースに距離感が生まれたような気がするものの、それは悪いことではない」と回答。「ただ、非現実的でディストピア的な感じがする」と語りました。

Apple Intelligenceの通知関連の他の機能としては「通知に優先順位を付けて重要な通知を前面に出す」というものが存在しています。恋人からのメッセージはきっと重要なメッセージとして扱ってくれるはずなので、今後はメッセージアプリのチャット画面ではなく通知画面に表示されるAIの要約で別れを知ることが多くなりそうです。