壇上で笑顔の北口榛花(撮影・金田祐二)

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 陸上女子やり投げで今夏のパリ五輪金メダルの北口榛花(JAL)が8日、都内で行われた日本オリンピック委員会(JOC)主催のオリンピックコンサートに出席した。演奏の合間にはメダリスト13人によるトークイベントも行われ、「(パリ五輪は)試合当日まで不安だったが、最後まで自分を信じ抜いたからこそ金メダルを取れた。もっと自分を信じていいと思えた大会だった」と振り返った。

 終盤にはオーケストラの演奏に合わせ、パリ五輪で活躍した日本選手団のダイジェスト映像もスクリーンで再生された。北口は「すごく感動したし、絶対泣かないように涙をこらえるのに必死だった」と目を潤ませ、「堀米選手の最後のパフォーマンスに懸けて臨む(覚悟や)、そこで自分のものを出すという意気込みが映像からもくみ取れて、すごく感動した」と述懐。スケートボードのストリート男子で、最後の1本で超大技を成功させて大逆転2連覇を果たした堀米雄斗に感銘を受けたことを明かした。

 また、編集された映像では自身の競技映像や泣きながらコーチと抱き合うシーンも流れたが、「あまり五輪ではいい投てきではなかったので、五輪以降はあまり(自分の大会映像を)見ていないんですけど(笑)」と告白。「でも五輪に懸けてきた思いはあったので、それを出し切れて良かったし、金メダルという結果に終わってよかった」と改めて振り返った。