Sareeeと青野未来の女王コンビを撃破して意気上がる野崎渚(左)、ボジラ組

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 「プロレス・マリーゴールド」(7日、後楽園ホール)

 メインイベントで王者のミライサク(MIRAI、桜井麻衣組)にツインタワー(天麗皇希、後藤智香組)が挑戦するツインスター選手権試合が行われ、天麗のジャックナイフ、ビッグブーツをカウント2で切り抜けたMIRAIが17分38秒、強烈なラリアット2連発からのエビ固めで天麗を撃沈した。

 悔し涙にくれるツインタワーに、MIRAIは「また泣いてんのか?会見でけちょんけちょんに言われて、試合も負けて悔しいか?」とあざけるように見せつつも、「自分もおまえらくらいの時は悔し涙を流してた。自分たちはメチャクチャ悔しい思いをした。でもメチャクチャ練習してここまで来たんだよ。その悔しさをどうするかはおまえら次第だよ。いつでもおまえらの挑戦を受けてやる。ミライサクは逃げない!」とハッパ。

 後藤は「練習して強くなる!だからもっかい挑戦させろ!」と応じ、バックステージでも「自分にウソつかず練習するしかない」(後藤)、「心も身体もけっこうボロボロだけど、もう一回立て直してまた必ず挑戦する」(天麗)とツインタワー建て直しを誓った。

 また、田中きずなとビクトリア弓月が挑戦を表明。MIRAIは「もっともっと練習して今なら勝てるって気持ちになったら言ってこい」と、条件付きで受諾した。

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 セミファイナルではワールド王者のSareeeとユナイテッドナショナル王者の青野未来の女王コンビがボジラ、野崎渚組と対戦したが、青野が野崎のコブラクラッチからのスープレックス、ノアールランサーハイを立て続けに被弾して16分2秒、片エビ固めで3カウントを聞いた。野崎は「そのベルトいただく権利あるよな?青野未来、おまえの白いベルト、野崎渚に挑戦させろ!」と挑戦表明し、青野も「やられっ放しで済むワケねえだろ!挑戦受けてやるよ!」と受諾した。

 「DREAM★STAR GP 2024」の公式戦でSareeeを破っているボジラも「アタシは赤いベルトがほしい」とワールド王座に挑戦表明した。

 Sareeeは「アタシもボジラもタイトルマッチを望んでる。どうですか?」と本部席のロッシー小川氏に確認し、小川氏がOK。Sareeeは「必ず有言実行する。必ずコイツを倒す。やられたらやり返す。アイ・ウィル・ビート・ユー!」とボジラに宣戦布告し、バックステージでは「どんな手を使ってでも必ず勝つ」と手段を選ばないことを宣言した。

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 王者の翔月なつみに、「DREAM★STAR GP 2024」の公式戦では15分時間切れで引き分けたビクトリア弓月が挑戦したスーパーフライ級選手権試合は、弓月が3日の時点で体重56・4キロとスーパーフライ級リミットの55キロを上回っており、この日の試合前に計量が行われた。

 翔月がベルトを持っても52・45キロと余裕でパスしたのに対して、弓月も52・85キロと4日間で4キロ近い減量に成功してパス。翔月は思わず「痩せ過ぎだよ!」と口走った。

 15分一本勝負で行われたタイトルマッチは丸め込みの応酬からスタートし、場外への飛び技やスープレックス、両膝を突いてのエルボーと互いに一歩も引かず。最後は弓月の丸め込み連発をしのいだ翔月がハイキックを放ったところでまたもや時間切れとなった。

 翔月は「必ずもう一回おまえとはやらないといけない」と再戦を口にしつつ「今日は引き分けたから私の防衛だ。いいな!」と通告。弓月が「おまえ勝ってねえだろうが!」と悔し紛れにがなっても「おまえが15分で決めるって言ったんだろうが。それに引き分けたんだから私の勝ちだよ」と一蹴した。

 次期挑戦者について翔月が「55キロ以下ってあまりいない」とぼやくと、謎のマスクウーマンが出現。「初めまして。ハミングバードと申します」と自己紹介し、「10月24日、後楽園ホールでそのスーパーフライのベルトに挑戦させてください」と要求した。渡りに船の翔月も異存はなく、55キロ以下だと確認すると受諾した。