4回、左越え本塁打を放った慶大・清原正吾(撮影・持木克友)

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 「東京六大学野球、慶大3−0東大」(7日、神宮球場)

 慶大・清原正吾内野手(4年・慶応)が「4番・一塁」で出場。リーグ戦2号となる先制ソロと2点目のタイムリーを放つ活躍で、チームに勝ち点をもたらした。

 0−0の四回は先頭で元ロッテ・渡辺俊介氏(48)の長男で東大のサブマリン、向輝投手(3年・海城)初球変化球を捉え左翼席へ運んだ。試合直後のテレビインタビューで「1打席目はアンダースローの浮き上がる球にてこずってしまったので、本当に素直に上からたたくことをイメージして打席に入った」と振り返った。

 アンダースロー対策としては、この日ボールボーイを務めた同期の阿蘇瑠河投手(4年・慶応)が下手投げで「練習から渡辺投手の対策をしてきた」といい、「本当に阿蘇には感謝したいと思っている」と仲間の助けに結果で応えた。

 五回には外角球を逆らわずに右前に落とす2点目のタイムリー。「何とかで1本打ちたいなと思って打席に入った。ボールに食らいついていくイメージでバットを出した」と4番の仕事を果たした。

 前日は東大に敗れ「勝ちを献上してしまった以上は開き直って、とにかく明日に切り替えていこうと今日に挑んだ」と清原。今秋、3カード目で初の勝ち点をつかみ「これからの1カード、1カードは本当に落とせない試合が続くので、きょう勝ち点を取れたのは本当にでかいなと思う」と話した。

 この日も、プロ通算525本塁打の父・和博氏(57)がスタンドから見守った。