ティー打撃をする森下(撮影・立川洋一郎)

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 阪神がCSファーストSに向けて6日、甲子園球場で全体練習を再開。練習前のミーティングで岡田監督から直接退任を伝えられた選手たちは、恩返しの日本一連覇への決意を固めた。佐藤輝明内野手(25)は指揮官から期待を込めた厳しい言葉を向けられることもあったが、有終の美を飾ることを宣言。森下翔太外野手(24)も感謝の気持ちを示しつつ、最高の結果で退任に花を添えることを約束した。

 練習前のミーティングで告げられた岡田監督の思いを一身に受け止めた。監督1年目の年にドラフト1位で入団した森下。「ドラフトで選んでくれたり、1年目から出させてもらった感謝はもちろんあった中でプレーしてます」と感謝を述べた。続けて「そこでどうこう自分の気持ちが変化することはない」と、次なる目標の日本一へ強い覚悟をにじませた。

 昨季はCSファイナルSから出場し、第1戦で同点ソロを放って存在感を示した。出場した3試合では打率・200、2打点と低調だったものの、日本シリーズでは打率・267、8打点と勝負強さを見せた。

 今季、DeNAとの対戦成績は打率・250で4本塁打を記録するなど悪くない。CSファーストSから中軸として期待がかかる中、「自分の与えられたところで、自分のことをやるというところしか考えてない」と状況に左右されることなく、持ち前の打撃を存分に発揮するつもりだ。

 この日は全日休養日だった2日間をしっかり体の休息に充てた分、バッティング練習などで思い切り体を動かした。「最終的に(監督に)日本一を与えられたら。最高の結果で退任して、いいように終われるように。チーム全体で最終的に勝って終わりたい」。有終の美を飾るべく、背番号1が結果で恩を返す。