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IoT(Internet of Things)と大々的に語っていた時代も今は昔。今は当然のようにありとあらゆるものがネットにつながっています。従来の家電だけでなく、ドアベルやペットのトイレ、食器、自転車までもがスマホと連携したり、ネットと接続する時代。これが何を意味するか…。

ハッキングできるものが増えたぞ。

危険なのは「ギア」

自転車乗りにとって1番の心配事は盗難。しかし、現代では盗難に次ぎ、ハッキングも心配する必要がでてきました。

ノースイースタン大学とカリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームによって、研究論文が発表された自転車ハッキング問題。研究チームいわく、現代の車と同じく、今や自転車もハッキングの対象。「コンピューターやワイヤレス接続が内蔵されたサイバー物理システムは、新たな遠隔操作を可能にしてしまいます」

調査によれば、一部自転車メーカーのパーツの一部が、ハッキングによって遠隔操作されてしまう脆弱性があるとのこと。中でも危険だと指摘されるのが、電子スイッチを利用するワイアレスギアチェンジレバー。

チームがテストしたのは、自転車パーツの世界最大手の1つ、シマノのチェンジレバー。これが、車のハッキングでも多用される、無縁信号を使った「リプレイ攻撃」に弱いことがわかりました。リプレイ攻撃に必要な無線系マシンは、比較的安価で手に入ることも問題。悪用されると、ライダーの意図しない状況で、ギアを変更される・特定ギアで固定されるなどの被害が発生する可能性があります。

ライダーの安全やレースの公平さに影響

研究チームは、ギアチェンジシステムのハッキングは、ライダーの安全やパフォーマンス、特にプロのレースにおいて大きな影響があることを指摘。不公平なレース結果を生むだけでなく、ギアチェンジによる転倒や怪我のリスクもあると注意を促しています。

「プロサイクリングにおけるパフォーマンス強化のための違法薬物使用取り締まりの歴史を考えると、検出不可能なハッキング攻撃に目をつけられる可能性は大いにあります。(ハッキング攻撃も)スポーツの誠実さを同じように損なう行為です」

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