Roborockの新製品Roborock S8 MaxV Ultra

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 SB C&SはBeijing Roborock Technologyのロボット掃除機Roborockの新製品「Roborock S8 MaxV Ultra」を、一部店舗を除く全国のヤマダデンキとヤマダデンキのECサイトであるヤマダウェブコムで8月23日に発売する。想定価格は30万7780円だ。

●全自動ドックは既存の4wayから5wayに進化



 ロボット掃除機のRoborockは2019年10月からソフトバンクグループのSB C&Sが取り扱いを開始し、国内で販売している。グローバルでは170を超える国や地域で販売されており、全世界での累計販売台数は1500万台を超えるという。

 製品としては床掃除の単独モデルから水拭き機能搭載モデル、自動ゴミ収集ドック付きモデルと進化しており、現在の最上位モデルはゴミ収集とモップの洗浄・乾燥、水の自動給水まで行う4way全自動ドックを搭載したS8 Pro Ultraである。

 新製品の「Roborock S8 MaxV Ultra」(以下、MaxV Ultra)は、新たに5way全自動ドックを採用し、さらにロボット掃除機が苦手とする部屋の四隅のゴミ収集や壁キワの水拭きにも対応。吸引力や水拭きモップの振動回数もアップするなど、機能面が大幅に改善され、S8 Pro Ultraに代わる最上位モデルという位置づけである。

 全自動ドックが既存の4wayから5wayになったMaxV Ultra。追加された機能が、床やモップ洗浄に使用する洗剤の自動投入機能だ。580mLの大容量洗剤タンクに洗剤を入れておくと、自動で必要量を水拭き用のモップに供給する。

 これに加えてモップ洗浄も進化。従来は水を使用していた水拭き中や終了時のモップ自動洗浄が、最高60度の温水と洗剤で行えるようになった。これによりモップについた油汚れもしっかり落とせ、モップについた細菌を99.99%除菌するという。

 5way全自動ドックの機能を改めて整理しよう。掃除をする度にMaxV Ultra本体が吸引したゴミをドックが自動で吸い上げて内部の紙パックに集める。紙パックには約60日分のゴミを溜めることができ、ゴミ捨ての手間を大幅に軽減する。

 水拭きやモップ洗浄に使う水はあらかじめタンクに入れておくと自動で給水し、同様に洗剤もタンクに入れておけば洗剤が自動投入されて温水と洗剤で水拭き後のモップを洗浄。洗浄後のモップは自動で熱風乾燥し、モップ洗浄で汚れたドックの底面も自動で洗浄し、乾燥まで行う。

 水と洗剤をタンクに入れておくのを除けばすべてが自動操作で、手間がかからないのは大きなメリットといえるだろう。

●新機能で四隅の角のゴミや汚れにも対応



 ロボット掃除機は、その円形の形状から部屋のコーナー部の掃除が苦手といわれている。サイドブラシではどうしても角の奥までブラシの毛先が届かず、ゴミを取り除けないことがあるからだ。

 この課題に対してMaxV Ultraでは、伸びるサイドブラシを採用。部屋の四隅を検知すると、サイドブラシが自動で隅方向に伸びて、角のゴミもしっかりとかき出す。四隅のカバー率は100%で、国際的な認証機関の認証も取得しているという。

 コーナー部が苦手なのは水拭きも同様だ。ロボット掃除機に搭載されている水拭き用モップは、円形の本体の外周より内側に収納されている。壁に沿って水拭きする場合、この構造がネックとなって壁のキワの水拭きができないのだ。

 そこでMaxV Ultraに新機能として搭載されたのが壁キワ用モップだ。水拭き用モップとは別の小さな回転モップが本体の外周からはみ出す形で取り付けられており、毎分最大185回転で回転。壁のキワもしっかりと水拭きする。

●内蔵カメラで留守番中のペットを確認できる



 MaxV Ultraではペットがいる家庭に便利な機能も搭載している。掃除をするうえで障害物となる物体の距離や形状を捉える内蔵カメラは、部屋の様子をリアルタイムで捉えてアプリで確認可能。この機能を利用すると、リモートで本体を操作して留守中のペットの様子を確認することができる。

 内蔵マイクを通せば、外出先からペットに呼びかけることも可能だ。また、アプリの「ペットを見つける」をタップするとMaxV Ultraが家中を動き回り、ペットの居場所を見つける。見つけたペットをカメラで撮影してアプリで写真をダウンロードできるペットスナップ機能も搭載している。

 掃除の面でもペットに対する配慮が盛り込まれている。掃除中にペットを認識した場合はメインブラシを停止させてペットにからまず、ペット用品やペット関連で設定したポイントの周囲では逆に吸引力を自動で高める。ペットには安全だが、ペットの抜け毛などはしっかりと吸引して掃除を行うというわけだ。

 肝心の掃除面でもMaxV Ultraはパワーがアップ。吸引力はRoborockのラインアップで最大となる1万Paとなり、微細なゴミまでパワフルに吸い込む。水拭きモップの振動は最大4000回/分で床面に付いた皮脂や花粉、コーヒーなどのしつこい汚れも強力に拭き取る。

 新たに搭載した掃除モードの「スマートプラン」は、掃除エリアを選択するだけで床の状況に合わせて吸引力や水拭き強度などを自動で調整して掃除を行う。インテリジェント音声アシスタントにより、Wi-Fiと非接続状態でも「ハローロッキー」と声をかけるだけで掃除の開始や停止、掃除モードの変更ができる。

●EC専用の2製品も新たにラインアップ



 MaxV Ultraの発売に合わせて、さらに2つの新製品も発売予定だ。一つはRoborock S8 Max Ultraで、MaxV Ultraと同じく5way全自動ゴミ収集ドックを搭載し、MaxV Ultraから複数の機能が省かれているモデル。もう一つはRoborock Q8 Max+。ゴミ収集ドックを搭載し、水拭きにも対応したミドルモデルという位置づけである。

 いずれの製品も8月下旬以降の発売予定で、Roborock Japanダイレクトのほか、トレテク!ソフトバンクセレクション、Yahoo!ショッピング、Amazon、楽天市場とECでの展開で、想定価格はS8 Max Ultraが28万5780円、Q8 Max+が14万2780円だ。

 『限界を超えて、理想に手を伸ばせ』とうたうMaxV Ultraをはじめとして、ラインアップを刷新したRoborock。Roborockのホームページを参照して、室内環境や用途に合わせた最適なモデルをチョイスしよう。