「虎に翼」第103回より
 - (C) NHK

写真拡大

 伊藤沙莉が主演を務める連続テレビ小説「虎に翼」(NHK総合・月〜土、午前8時〜ほか)第103回が21日に放送され、轟(戸塚純貴)の仲間として新たに登場した山田役・中村中が脚光を浴びた。

 第103回では、寅子(伊藤)が恋人の航一(岡田将生)と結婚することで変わる名字について悩む中で、轟の仲間たちの集まりに娘・優未(毎田暖乃)と航一と一緒に参加した。そこで紹介されたのが、上野でバーを経営している山田。和服を美しく着こなし、物腰の柔らかい山田は「私は男の体で生まれたけど、女の体になるように性転換の手術を受けました」と寅子たちに自己紹介した。演じる中村は、「友達の詩」などのヒット曲で知られる歌手・作詞作曲家・俳優で、トランスジェンダーであることを公表している。

 中村の登場に、ネットでは「あの女性、中村中さんだったのか」「虎に翼さすが」「トラつば関係者の本気度が凄まじい」「歴史的な日」「キャスティングがすごい」「演技うまっ」などの驚きと称賛の声があがった。

 朝ドラ・110作目の「虎に翼」は、女性法律家の先駆者である三淵嘉子さんをモデルとしたオリジナルストーリー。日本初の女性弁護士で後に裁判官となった一人の女性が、困難な時代に道なき道を切り開き、苦境に立たされた人たちを救うために奔走する姿を描く。脚本は、「恋せぬふたり」で向田邦子賞を受賞した吉田恵里香。(清水一)