Photo: 小暮ひさのり

デザイン良し、耐久性もよし。

農業用機器やポンプのオーソリティであるKOSHIN(株式会社 工進)。業務用機器イメージの強いメーカーですが、新プロダクトは家庭向け、なんとポタ電。

発電機やバッテリー搭載工具で培ってきた技術を活かし、生活での使いやすさと災害時の安心を両立させる堅実的な2モデルが発表されました。

Photo: 小暮ひさのり

600Wモデル「BPS-6L」(写真左)と、1200Wモデル「BPS-12L」(写真右)。

バッテリーにはリン酸鉄リチウムイオン電池を採用していて、充放電サイクル約4000回でも約70%の残量が維持できるとしています。つまり毎日使っても10年持つという超高耐久モデル。

近年は同じくリン酸鉄リチウムイオン電池モデルが主流になっているので、耐久性に関しては珍しくありませんが、じゃあポタ電を毎日使うためには? の答えが用意されているのです。

リビングに置けるデザインと機能性

Photo: 小暮ひさのり

特徴のひとつが、普段使いしやすいデザイン設計。インテリアにも調和するブラックボディで、正面はディスプレイと織物調デザインのパネルで構成。ポート類は正面から一切見えません。シンプル美だなぁ。

Photo: 小暮ひさのり

竹模様の天板も良いアクセント。

取っ手もフラットにしまえるので、スマホ置いたり、ライトを置いたりと小物置き場的に使えます。これ地味だけど、家の中で使うにしても、車に積み込むにしても、ポタ電利用シーンでは結構便利なんですよね〜。

パススルー充電対応で停電時でも自動切替え

Photo: 小暮ひさのり

パススルー充電対応ってのも良いですね!

EPS(「Emergency Power Supply」=緊急電源装置)対応なので、普段からポタ電経由で電源を取っておけば、停電時にはポタ電からの供給に切り替わります(切り替え時間は0.03秒未満)。

冷えてる冷蔵庫なら2〜4時間くらいはポタ電で維持できそうですね。さいきん、落雷や風による停電を食らったばかりなので、この提案は魅力的ぃ…。

あとACアダプタ内蔵で、直接コンセントから充電できる設計が偉い。フル充電までも約2時間と高速です。

Photo: 小暮ひさのり

ポートは側面に集中、構成は…

■600Wモデル「BPS-6L」

・ACコンセント×2(定格600W/瞬間最大1200W)

・USB-C(60W)

・USB-A×2(急速充電対応 合計36Wまで)/USB-A×3(合計36Wまで)

・シガーソケット(合計120Wまで)

■1200Wモデル「BPS-12L」

・ACコンセント×3(定格1200W/瞬間最大2400W)

・USB-C(60W)/USB-C(100W)

・USB-A×2(急速充電対応 合計36Wまで)/USB-A×2(合計24Wまで)

・シガーソケット(合計120Wまで)

となっています。欲しいモノが備わっていますねー。

特にBPS-12Lは定格で1200W出るので、熱を出す系の家電も使えそうなのがいいですね。停電時でも電気でお湯が湧く、温かい料理が食べられるってのはものすごい安心感かと。

あとPCが無いと落ち着かない身としては、USB-Cで100W出る頼もしさよ…。

9月2日発売。価格は約6万円から

Photo: 小暮ひさのり

このKOSHINからの新しい提案は9月2日発売予定。

価格はオープンですが希望小売価格は、600Wモデル「BPS-6L」が5万9800円、1200Wモデル「BPS-12L」が12万8000円となっています。

容量が大きい分どちらもそれなりに値は張りますが、日常生活に強くステ振りしてきたのはユニークですし、バッテリーの高耐久さを活かした良いアプローチ。

最近は局所的ですが停電も発生していましたし、防災意識も高まっています。

そこで、非常時はもちろん、リビングやキッチンも「日常的に使える身近なポタ電」って選択肢は強いと思うんです。備えあれば憂いなし。とは言いますが、備えておくだけじゃあもったいないですしね。

Source: 工進