バイエルン、伊藤洋輝に続いて最終ラインに負傷者…スタニシッチが右ひざ内側側副じん帯断裂

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 バイエルンは20日、同クラブに所属するクロアチア代表DFヨシプ・スタニシッチの負傷を発表した。

 昨季はレヴァークーゼンへレンタル移籍していたスタニシッチは、センターバックや右サイドバックを主戦場として公式戦38試合出場4ゴール6アシストを記録。ブンデスリーガ史上初の無敗優勝と31年ぶりのDFBポカール制覇に貢献し、シーズン終了後にバイエルンへ復帰していた。

 ヴァンサン・コンパニ監督のもと、新体制で2024−25シーズンに向けた準備が進められたなか、スタニシッチは右サイドバックやセンターバックで起用され、好調をキープ。16日に行われたDFBポカール1回戦のウルム戦でも、右サイドバックとしてフル出場し、4−0の快勝に貢献していた。

 だが、今回の発表によると、スタニシッチは19日のトレーニングにて負傷したという。クラブのメディカルチームによる検査の結果、右ひざの内側側副じん帯を断裂したことが確認されたようだ。数週間の離脱を余儀なくされ、ブンデスリーガ開幕直後の数試合を欠場することが決まった。

 バイエルンは今夏、推定移籍金3000万ユーロ(約49億円)でシュトゥットガルトから日本代表DF伊藤洋輝を完全移籍で獲得したものの、伊藤は7月28日に中足骨を骨折。『スカイ・ドイツ』によると、約2〜3カ月の離脱になるという。伊藤に加えてスタニシッチも故障者リストに名を連ねることが決まった。

 なお、バイエルンはモロッコ代表DFヌサイル・マズラウィとオランダ代表DFマタイス・デ・リフトをマンチェスター・ユナイテッドへ売却。一方で、加入が確実視されていたドイツ代表DFヨナタン・ターは、獲得を目前にした段階で首脳陣からの反対意見が挙がったことから、土壇場で交渉が破談に。伊藤とスタニシッチの離脱により、最終ラインがやや手薄な状態で、25日に控えたブンデスリーガ開幕戦のヴォルフスブルク戦を迎えることとなりそうだ。

 最終ラインの選手ではないものの、EURO2024終了後にそけい部の手術を受け、離脱が続いていたドイツ代表FWレロイ・サネは、19日付でチームに部分合流を果たした模様だ。ブンデスリーガ開幕戦には間に合わない可能性が高いが、序盤戦のうちの復帰が見込まれている。