週刊文春が松本人志代理人の示唆報道…「A子とX氏の不倫掲載予告」がマスコミ的に「あり得ないワケ」

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『ダウンタウン』松本人志に新たな“文春砲”が炸裂した――。

7月11日発売の「週刊文春」で、松本から性的行為を強要されたと告発したA子さんの証人出廷をめぐり、松本サイドが“妨害工作”を働いていたと報じられたのだ。

これに松本の代理人を務める田代政弘弁護士が猛反発。一連の「松本vs文春」に新たな火種が加わったカタチだ。

キーマンはA子さんが一連の問題を相談していた“男性X氏”だ。かねて不安な生活を送るA子さんを支えてきた人物だという。

このX氏に接触を試みたのが田代弁護士文春ではX氏経由でA子さんに出廷を断念してもらえないかと持ち掛けたという。田代弁護士はこれを否定している。

思わず首を傾げたくなる描写もある――。

それは田代弁護士が切り出したA子さんとX氏の不倫に関することだ。

文春では出廷辞退の申し出を断られた田代弁護士がおもむろに

「ところで、XさんはA子さんと不倫しているでしょう。そのことを雑誌が記事にするらしいですよ。私はその記事を止められますけど、どうしましょうか」

と揺さぶりをかけてきたと書かれている。

一方、田代弁護士の声明ではX氏に

《先生とその女性が不倫関係にあり、そのことを記事にしたいとなどと言っているマスコミがいますけど、大丈夫ですか? 念のため、お耳に入れておきます》

と善意で知らせたかのような言い回しとなっている。なお、X氏とA子さんは両者とも、不倫についてはキッパリと否定している。

文春と田代弁護士側の見解で共通するのは

「どこかの雑誌社がX氏とA子さんの不倫に関する記事を報じようとしている」

という点。果たしてそんなことがありえるのだろうか?

これについて、マスコミに身を置く者なら

「記事にはできない」

と言うはずだ。

理由は明確で、まずはA子さん、X氏ともに一般人であること。次にA子さんの不倫疑惑は松本の性加害問題とは無関係であること。仮に不倫が事実であった場合でも、それを報じる公益性は皆無だ。

「万が一、不倫疑惑を報じたとしましょう。性被害を訴えている女性に“マイナス”の印象を植え付けかねません。これは人権上、非常に問題がある。

このご時世ですから、その辺りのことは細心の注意を払いますよ。訴訟リスクもある。仮に完璧な状態でネタを提供されたとしても、真っ当なメディアは報じることはできないでしょう」

そう断言するのはスポーツ紙の芸能担当記者だ。すなわち、

「雑誌社が不倫を記事にしようとしている」

というくだり自体が、マスコミ関係者からすれば“ありえない”のだ。

文春によると、その後、田代弁護士の予言通り、女性週刊誌の関係者がX氏に不倫疑惑を伝える記事を持参してやって来たという。

文春の報道が事実なら、実際には報じることのできないネタを、さも世の中に出るかのように話していたことになり“脅し”と言われても仕方がないのでは?」(同・スポーツ紙記者)

田代弁護士サイドはこの週刊誌関係者の動きについては寝耳に水で、一切関知していないと主張している。

また、11日に報道陣の取材に応じ、A子さんを特定したと報告。その上で文春を、事実無根の告発をしたという理由で民事で提訴する可能性を示唆した。

松本vs文春裁判は次回8月14日を予定している。何やらキナ臭くなってきたことだけはたしかだ――。