「ウォークスルー型」無人店舗ではどんなものが売れているの? 中国・台湾などの海外プロモーション・インバウンド支援を行うインタセクト・コミュニケーションズが無人店舗で購入された商品について調査(調査期間:3月7日〜6月10日)を行い、そのランキングを発表しました。

関西圏として初※となるレジを通らないウォークスルー型の24時間無人店舗が、2024年3月7日(木)に関西国際空港近くのホテルにオープン。主にインバウンドのお客様が利用しているそうで、約2ヶ月の調査期間で購入者の決済手段の90%近くがWeChat Pay利用。売れ筋商品については、上位に飲料水(ミネラルウォーターなどの水)、清涼飲料水(乳酸菌飲料、乳および乳製品を除く、アルコール分が1%未満の飲料)が占める結果に。

【総合 - Top10】
1. いろはす 天然水
2. サントリー天然水550ML
3. エビアン 500ML
4. いろはす シャインマスカット
5. 伊藤園 お〜いお茶 緑茶 600ML
6. いろはす もも
7. TTS CRグレース3電子ライター
8. コカ・コーラ増量缶500ML
9. 農心 辛ラーメンミニカップ
10. サントリー 伊右衛門 特茶500ML

総合Top10に入った商品のうち、1位となったのは「いろはす 天然水」。2位が「サントリー天然水550ML」、3位が「エビアン 500ML」と上位3商品が「飲料水」でした。飲料水以外では、「いろはす シャインマスカット」などのフレーバーウォーターが2商品。「伊藤園 お〜いお茶 緑茶」などのお茶が2商品。食品以外でTop10に入ったのは電子ライターのみでした。

【お菓子 - Top3】
1. 龍角散STのどすっきり飴120max
2. 龍角散ST龍角散ののどすっきり飴
3. アサヒF&H ミンティアCスマッシュ

【その他食品 - Top3】
1. 農心 辛ラーメンミニカップ
2. 寿がきや 奈良天理ラーメン
3. 丸善 国産若鶏ローストタンドリチキン

お菓子部門でのTop3では、のど飴の2商品とミントタブレットがランクインしました。「龍角散」は、訪日中国人から『神薬』として評価の高い商品で、その人気がランキングにも反映されていました。その他食品部門では、総合でも9位だった「農心 辛ラーメンミニカップ」など、インスタントラーメンの2商品がランクイン。「辛ラーメン」は韓国企業のインスタントラーメンで、アジアだけでなく世界での人気が高く、日本の無人店舗での多くの利用者から支持されていました。

【その他雑貨 - Top3】
1. TTS CRグレース3電子ライター
2. サービス用電子ライター
3. エーザイチョコラBBライト

食品以外では、総合でも7位だった「TTS CRグレース3電子ライター」を含む2商品が電子ライターでした。中国やインドネシアなどアジアでは喫煙率の高い国も多いとのことで、電子ライターの需要は高いようです。

インタセクト・コミュニケーションズ株式会社 CTOの西中芳幸さんは、「この無人店舗モデルは、インバウンド市場のみならず、国内小売業全体に革新をもたらす可能性を秘めています。観光地や交通の要所、オフィス街、住宅地、教育機関など、様々な場所での展開が考えられます。既存の小売店舗における補助的な導入も期待され、繁忙時間帯の混雑緩和や営業時間外のサービス提供など、多様なニーズに応える解決策となり得ます」とコメント。今後の展開に注目が集まります。

<調査概要>
調査期間:2024年3月8日〜5月9日(62日間)
購入者人数: WeChat Pay利用者(88.43%)、クレジットカード利用者(11.57%)

※画像は「ぱくたそ」より引用。