絆會・織田会長逮捕でヤクザ界に大激震…トップ逮捕で「だれも指示を出せない」ついに抗争終結か

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絆會の織田絆誠会長(2017年撮影)

 大阪府警は7月9日、不動産を担保にした金の貸し借りをめぐり、虚偽の登記をしたとして、絆會の織田絆誠(よしのり)会長(本名・金禎紀/57)と 、岡山に本部を置く池田組の池田孝志組長(本名・金孝志/79)の両容疑者を、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の容疑で逮捕した。絆會が所有する土地と建物を担保に、池田容疑者の親族から1億円を借りたとする登記が嘘だったという。実際には池田組長本人から借りていたとみられる。

「ついに織田代表が逮捕された。この一報が流れて、ヤクザ界は大騒ぎになっています。これで六代目山口組と絆會、神戸山口組との抗争は終結を迎えるのではないでしょうか」

 都内在住の暴力団関係者はそう話した。

 六代目山口組から神戸山口組が分裂したのは2015年のこと。さらに2017年には絆會が神戸山口組から離脱し、2020年には池田組も神戸山口組から独立し、4団体での抗争が続いていた。

 絆會のナンバー2だった金澤成樹(本名・金成行)容疑者は、神戸市のラーメン店長で六代目山口組傘下組長の射殺事件や、水戸市の六代目山口組系組事務所での幹部射殺事件などで逮捕された。

 また、2022年には六代目山口組傘下組織が池田組を襲撃するなど、両者の間でも抗争事件は続いている。2024年現在の勢力図に関して、前出の暴力団関係者はこう語る。

「神戸山口組の構成員は約140人に激減しており、組織の縮小が続いています。また 、池田組は六代目山口組からの襲撃に遭うなどしていますが、事件の発生などが顕著な六代目山口組と絆會の2団体が、今年新たに『特定抗争指定暴力団』に指定されました」

 逮捕の一報はヤクザ界に大きな衝撃を与えた。暴力団に詳しいジャーナリストが、今回の逮捕についてこう話す。

「今回の逮捕は、言ってみれば微罪です。普通であれば、20日間勾留して釈放されるでしょうが、織田会長はそうもいかないかもしれません。

 織田会長は、一連の抗争事件で金澤容疑者に指示を出していたのではないかとみられています。20日間の勾留後、ラーメン店の事件があった兵庫県で、兵庫県警が組織犯罪関連で再逮捕するかもしれません」

 前出の暴力団関係者も同様の見方をしている。

「織田会長を警察がいったん逮捕したら、そう簡単に釈放しないでしょう。分裂抗争を終結させる絶好の機会ですからね。今の絆會は組員の数が減っているし 、織田会長以外だれも指示を出せなくなっている。

 そのため、トップの逮捕で急速に勢力を失う可能性が高いのです。今回の織田会長の逮捕が、抗争終結のトリガーとなるでしょうね」

 はたして絆會はどうなるのか。ヤクザ界では、早くも抗争終結後の新勢力図を模索する動きが出ている。