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アダム・ドライバー主演、F1界の“帝王”と呼ばれた男エンツォ・フェラーリの情熱と狂気に満ちた生き様を圧倒的熱量で描く衝撃の実話『フェラーリ』が本日7月5日より公開を迎えた。フェラーリ社の設立から10年が過ぎた1957年、私生活と会社経営で窮地に立たされたエンツォが全てを投げうって、イタリア全土1000マイル縦断の公道レース“ミッレミリア”に挑戦する姿を描く本作。このたび、日本ではまだあまり知られていないミッレミリアについて、本編映像とともにキャストとスタッフが解説する特別映像が到着した。

「ミッレミリア」とはイタリア語で「1000マイル(約1600km)」の意味。北イタリア・ロンバルディア州ブレシアをスタート/ゴール地点とし、一般公道のみで約1600kmを本気のレーシングスピードで走破する伝説の都市間レースだ。

貧しさゆえに常設サーキットの少なかったイタリアでミッレミリアは国民的人気イベントであり、その戦果はスポーツカーメーカーの命運をも左右していたと言われている。1927年にスタートしたミッレミリアだが、本作で描かれた1957年のレースをもって幕を閉じることとなる。(現在、同名レースはクラシックカー・レースとして開催されており、劇中当時とは異なるレースである)。

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自身もレースドライバーとしての経験を持つパトリック・デンプシーやマイケル・マン監督は「ミスをすれば死が待っています」「当時のレースは死の危険が伴います」と言及。1950年代当時、レースでの失敗は死を意味するほど非常に危険なものだった。

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劇中にも息を吞むほど衝撃的なクラッシュシーンが登場するが、なぜレーサーたちはこんなにも危険なレースに魅了されるのか。マン監督は「事故には遭わないという信念があるんです。レースから逃れられない」とエンツォのセリフを引用しつつ彼らの心情を語り、デンプシーは「瞑想と同じです。相当なスピードで、無心になって集中する。すると静寂のなかで心が浄化された状態になるんです」とレーサーだからこそ語ることができる視点で分析した。

1957年。イタリアの自動車メーカー「フェラーリ」の創始者エンツォ・フェラーリは激動の渦中にいた。妻ラウラとともに設立した会社は経営の危機に瀕し、1年前の息子ディーノの死により家庭は破綻。その一方で、愛するパートナー、リナ・ラルディとの間に生まれた息子ピエロを認知することは叶わない。再起を誓ったエンツォは、イタリア全土1000マイルを走る過酷なロードレース“ミッレミリア”にすべてを賭けて挑む。

映画『フェラーリ』は公開中。

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