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「ザ・ボーイズ」シーズン4第6話『汚れ仕事』では、ブッチャーとその旧友ジョー・ケスラーに関する重大な事実が明らかとなった。この種明かしをいかに工夫したのか、ショーランナーのエリック・クリプキが米に語っている。

この記事には、「ザ・ボーイズ」シーズン4第6話『汚れ仕事』のネタバレが含まれています。

この記事には、「ザ・ボーイズ」シーズン4第6話『汚れ仕事』のネタバレが含まれています。

© Amazon MGM Studios 「ザ・ボーイズ」ジョー・ケスター、ブッチャーの幻覚だった

「ザ・ボーイズ」シーズン4第6話の終盤では、科学者のサミールがブッチャー(カール・アーバン)から拷問を受ける中、ウイルスの知られざる脅威を話し始める。ホームランダーを殺せるほど強力なウイルスは、極めて高い感染力で空気感染し、全ての能力者を殺してしまうというのだ。

これを「願ってもないチャンス」と捉え、ブッチャーに能力者を一掃するようけしかけるジョー・ケスラー(ジェフリー・ディーン・モーガン)。一方、ブッチャーの死んだ妻ベッカの幻影は猛反対し、彼を説得しようとする。するとケスラーは、見えていないはずのベッカに対して「黙れ」と言い放つ。驚いたブッチャーは、ここで初めて真実に気が付く。彼は脳腫瘍のせいでケスラーの幻覚を見て、自分の欲求を代弁させていたのだ。

この衝撃展開について、クリプキは「常に第6話で明かすつもりでした。ラストまで引っ張りたくはなかった」と米に語っている。「なぜなら、今やケスラーは文字通りブッチャーの肩に乗る悪魔で、傷口に塩を塗り、本当に残酷なことを言う役割になっているからです。そして、そのすべてが真実です。ヴィランが本質を突く存在になれる、というのは素晴らしいことだと思います」。

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特定のキャラクターが実は幻覚だった……という展開は、映画・ドラマでたびたび使われる手法だ。ゆえにクリプキは、その種明かしの方法で工夫を凝らしたという。

「誰かが想像上の存在であることが判明する場合、大抵(脚本の)初稿は他のキャラクターが部屋に入ってきて、“誰と話してるの?”と話しかける形になります。だから、僕たちの初稿も元々は、ヒューイが来て“誰と話してるの?”と言う感じだったと思います。でも僕たちは、“それはやり尽くされてるから、別の方法でできないか?”と考えました。

ベッカは想像上のキャラクターです。では、もし2人の想像上のキャラクターが、お互いに叫び始めたらどうだろう?これで、この手のどんでん返しを新しい方法で表現できると考えました。」

ちなみにケスラー役を演じたモーガンも、この展開を聞いて興味を掻き立てられたそう。「彼(クリプキ)がこの役について話してくれた時、過去形に切り替わる瞬間があって、“一体何なんだよ?”と思いました。その後この秘密を教えてもらい、さらに興味をそそられましたね」と振り返っている。

「ザ・ボーイズ」シーズン4第1~6話はAmazon で配信中。

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