6月16日、「第25回記念東京都障害者ダンス大会ドレミファダンスコンサート」に臨席された佳子さまは、ボンボンをお手に鑑賞された

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宮内庁がインスタグラムのアカウントを開設してから3カ月。天皇皇后両陛下のご活動を中心に発信を続けており、すでにフォロワーは175万人を超えている(7月2日時点)。なかでも人気が急上昇しているのは、両陛下の長女・愛子さま。親しみを感じさせるお写真が続々と公開され、フォロワー増の原動力となっているのだ。

6月13日、5月に栃木県の御料牧場で静養された天皇ご一家のプライベート写真が次々と投稿された。愛子さまが大きなたけのこを掘り出そうとしゃがみこまれたり、生まれたばかりの子羊を抱かれたりされる微笑ましい姿は、SNSを中心に大きな反響を呼んでいるという。

愛子さまがたけのこ掘りに挑まれている投稿には、6月下旬の時点で65万以上の『いいね!』がついていました。

この天皇ご一家が御料牧場で静養された際の写真は、すでに6月6日にメディアに公開されていました。ご一家の仲睦まじい姿はもちろん、公的な場とは異なる愛子さまのリラックスされたお姿を見れたことで、喜ぶ国民が予想外に多かったのだろうと語る職員もいました。

宮内庁ではインスタグラムのフォロワー数が増加していることもあり、今後も新たな試みを行っていくことが検討されています。写真の投稿は、報道陣に公開されてから約1週間期間が空きましたが、若年層の利用が多いインスタグラムを通じ、天皇ご一家への親しみをさらに広げることができるという判断もあるように感じています」(宮内庁関係者)

今春から社会人になられ、お出ましの機会も増えている愛子さま。春の園遊会へのご参加や、初の単独ご公務となった平安文学に関する特別展のご視察など、メディアでもご活躍を伝える記事が多数掲載された。ネットやSNSに広がる賞賛の声は増える一方で、ますます存在感を高められている。

■“愛子さまフィーバー”の一方、佳子さまのご活躍には厳しい声が

だがそのいっぽう、秋篠宮家の次女・佳子さまのご活躍を伝える記事にはネガティブな反応が少なくない。
全日本ろうあ連盟の非常勤嘱託職員を務めながら、佳子さまは地方へのお出ましなど幅広く公務を担われている。国際親善でのご活動でも、昨秋のペルーご訪問に続き、今年5月には8日間の日程でギリシャを公式訪問されたばかりだ。ご訪問中には、佳子さまファッションについてもさかんに報じられていた。

「ギリシャではパルテノン神殿を視察された際、価格が2990円と言われるブルーのニットをお召しになったことも注目を集めました。またケルキラ島を訪れた際に着用されたワンピースも、27500円のリーズナブルな商品だったとも報じられています。

しかしこうした装いを伝える記事へのコメント欄には、《皇族が安物着て公務するっていうのもどうかと思う》という否定的な意見が少なからず寄せられていたのです。宮内庁職員の間でも、“政府の閣議了解で実施される公式訪問にふさわしいものなのか”という声も上がっていましたが……」(皇室担当記者)

■国民からの信頼感を高めるには

だが愛子さまとは異なり、厳しい声が寄せられてしまう佳子さま。この“差”について、静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんはこう語る。

「数多くのご公務を担われている佳子さまですが、そのご活動が個人の評価に結びつきにくい面があるのは、姉の眞子さんと小室圭さんの結婚の余波が大きいように思います。2人の結婚が国民から大きく批判を浴びたことによって、佳子さまというよりも、秋篠宮家全体のイメージが悪化してしまったのです」

だが、佳子さまが数多く望まれているご公務については、“数よりも内容が大事”だといい、小田部さんはこう続ける。

「たしかに秋篠宮家の方々が臨まれるご公務数は、皇族のなかでも屈指です。しかし、担われているご公務の意味やその役割について、国民に対して十分に伝わっていない側面もあるのではないでしょうか。“誰のために果たされるべき公務なのか”という目的が不鮮明に映ってしまうことが、疑問を抱かれてしまうことに繋がっているように感じています」

では、こうした現状を佳子さまが乗り越えられ、国民からの支持や信頼を集めるためには、どういったことが求められるのか。

「まず、ご公務などにおいて、佳子さまのご所作やファッションだけがクローズアップされるのではなく、ご視察先の人々の活動やその社会的意義が世に知れ渡るようになることが望ましいといえます。リーズナブルなお召し物や若年層が受け入れやすいご言動は、親近感も抱かれやすい一面もありますが、それに加えて国民生活に寄り添った振る舞いも必要だと思います。

皇室の方々が臨まれるご公務には、社会的に立場の弱い人々を支援するという意義があるものや、伝統文化の振興や保護、ひとつひとつにさまざまな意味があります。それでも、“何のため、誰のためなのか”“現代の世界や日本のあり方に、どう寄与するものなのか”といったメッセージを、佳子さまがご自身のお言葉で国民に伝え続けられることがもっとも大切であると考えます。

一方で、“イメージアップのためのパフォーマンスではないか”と、国民に否定的に捉えられないように心がけられることも大事なことです。そのために、佳子さまが”この公務は生涯の課題である“という姿勢を示され、より国民にそういったお気持ちが伝わることが望ましいでしょう」(前出・小田部さん)

“言葉の力”を信じ、佳子さまにはこの逆境に立ち向かわれていただきたい--。