1部の後半は、チェ・ミンファンの「DRUM SOLO」でスタート。重く正確なミンファンのドラムが会場を沸かせると、そこから力強いドラムが目を引く「Take Me Now」へと繋がり、ハードロックパートへ突入。「Time To」の一体感でロックのパッションは最高潮を迎えた。

1部のラストを飾った「Sage」をイ・ホンギは、「HEY DAYのメインの曲。去年、アルバム『Sage』を出して、いろいろなフェスに出られるようになった。皆さんのおかげだ。FTISLANDは、自分たちの音楽を紹介するために、一緒に遊ぶためにいろいろな所に会いに行く。遊びに来てほしい」と紹介し、「一緒に『Sage』歌うか?」と客席に呼びかけた。イ・ジェジンの「Whoa,whoa,whoa,whoa」というコーラスが響くと、それをファンがシンガロングし、そのコーラスとイ・ホンギの伸びやかな声が会場を包み込み、多幸感を与えた。

しばしのインターバルをおいて、アンコール代わりの2部は、イ・ジェジンとイ・ホンギがファンの手拍子に乗って歌う「Rising Star」からスタート。イ・ホンギは、「昨年末に韓国で開催したバラードコンサート『FTSODE』の曲や、日本では日本の曲を入れようと思ったら曲が増えちゃって……」と2部制の理由を語った。「最近、毎日音楽をしていて、本当に幸せ。去年、みんなに『音楽ばかりやる』『僕らの音楽を見せる』と約束したけれど、その想いがフェス出演に繋がった。今年はそれが海外にまで広がって、やればできると思えた。だから今年も、ライブばかりになる。でも本当にそれが幸せ。この後は、『FNC BANDKINGDOM』もあるし、日本のツアーもあるし、年末にアレ(『FNC KINGDOM』)も絶対あるでしょ(笑)。『FNC BANDKINGDOM』では、ここでしか見られないもの見せるFNCがバンドをやる意義を見せたい」と意気込んだ。

そして「最近は、韓国のアルバムを作っている。去年、約束したことを守るためには、最近の僕らの色を出すのがいいんじゃないかと思っているので、ハードなエモコアっぽい曲になりそう。僕とジェジンは、『4月は君の嘘』という日本原作のミュージカルにも出る。ぜんぜんピアノが弾けないのに、ピアノの天才の役(笑)」と近況を語った後、「ドラムのミンファンが、一人でドラムのコンサートを行う」という衝撃の発表もされた。当のチェ・ミンファンは「ドラムを20年くらいたたいているが、ドラマ―としてもっとFTISLANDの力になりたくて。一人でもできるって兄さんたちにも皆さんにも見せたい。バンドのドラマーが一人でライブするってあまりないけれど、自信がある。楽しみにしてほしい!」と抱負を語った。

2部の後半は、「韓国のデビュー曲をやったから、日本のメジャーデビュー曲も!」と、再びFTISLANDの歴史を振り返るステージが繰り広げられた。新しいイントロが加えられた日本メジャーデビュー曲「Flower Rock」から、ライブ定番曲「Orange Days」と、日本公演にだけ追加された楽曲を演奏して会場のテンションを引き上げた。歌い終わるとイ・ホンギは「久々に『Flower Rock』をやったけど、14年前を思い出すね。匂いがするというか……。それが音楽が持っている強いところ。だから皆さんに会うときは、記憶に残るものを作りたい。今日、僕らと一緒に遊んでくれて、ありがとう!」と改めてファンに感謝を伝えた。

最後はチェ・ミンファンが「去年メンバーたちと、もっとライブをやって、今までの僕らを守りながら頑張ろうと約束した。今年、その約束がどんどん叶っている。ライブをしてきた中で、今年が一番幸せ。ありがとうと伝えたい。FTISLANDは、これから。30代は、実力も高まって花開く時期。これからも頑張っていくので、応援してほしい」と饒舌に語ると、イ・ジェジンが「日本でのライブは、安心感がある。いろいろな国でライブをして忙しいけれど、FTISLANDとして、もっといい音楽、いい姿を見せると約束したから、その約束を守りたい。これからも僕らのいいところをいっぱい見せる。楽しみにしていてね」と熱い想いを伝えた。そしてイ・ホンギが「やっと本来のFTISLANDに戻った気がする。去年はライブをしても『上手くやらなきゃ』と思って心が重かった。今年は、やんちゃに戻った気がする。今日はスッキリ遊んだ! ありがとう!」と最高の笑顔を見せた。