004_受験_Ponko

写真拡大

子どものお世話について、どこまでが過保護なのか過保護ではないのか。ママたちの間ではさまざまなシチュエーションで語られますよね。今回寄せられた疑問も、とあるシチュエーションになったときのママの対応が、過保護なのかどうかを問いかけているような質問でした。

『高校生以上のお子さんをもつ働くママに質問です。40度の発熱を起こした場合、仕事を休みますか? それとも休まない?』


投稿者さんが提示した、わが子が40度の発熱を起こしたときのシチュエーション。この状況になったら、みなさんはどうしますか?

2つの選択肢、結果から見えてくるものとは

投稿者さんは、集まっていたママたちに対し2つの選択肢を用意していました。まずはその結果から見てみましょう。

・過保護ではないと思うので仕事は休む(もしくは半日休む) 90%

・過保護だと思うし、休んでも仕方ないので仕事へ行く 10%

9割のママたちが、休んで看病することを選択している上に、「過保護ではない」と考えている結果になりました。

40度超えの高熱状態のわが子を放置できない



『40度なら、私が仕事に行っている間に意識がなくなるとかがあるかもしれないし、怖いから休ませてもらう』


『病院を受診した後も40度あって、食欲がなくてぐったりとかなら迷わず休む。旦那でも休むかな。ぐったりしているのは怖いよ。急変するかもしれないし』


ママたちから寄せられた声を見ていると、手放しに休む選択をするわけではなさそうです。過保護か過保護でないことはあまり気にしていないようで、状況に応じて臨機応変な判断をしたいという雰囲気でした。

状況に応じて臨機応変に



『子どもが高校生なら半休かな。病院へ連れて行って、薬をもらって、食べ物・飲み物を多めに用意しておいて仕事へ行く。なにかあったら連絡してねって釘は刺すけど』


『私の仕事が午前8時〜11時の3時間だから、早く終わらせて帰ってくる』


子どもが高校生以上ともなると、少しの体調不良や発熱の程度でママがお仕事を休むという状況は減っていくのかもしれません。しかし、働いている環境や仕事の状況によっても、休むか休まないかの判断も変わってくるでしょう。ママたちの声にあるように、状況に応じて様子を見て仕事に行くかどうかを判断したり、仕事を早く片付けて帰ってきて看病したりするという声も目立ちました。そう考えると、やはり過保護かどうかの観点ではなく、状況次第で対応するみたいですね。

10%のママたちの声

同じ状況であっても仕事へ行く選択をしたママの声も見てみましょう。

『病院に連れて行った後は何もすることがない。だから、飲み物や食べやすいものを用意しておいて仕事へ行く。スマホの着信があっても取れない職場なら、職場の電話番号を教えておけばいいんじゃないかな』


『私は休まない。病院へ行って薬もあるなら、あとは寝るだけでしょ。一応、定期的に連絡はいれるけど。でも別に休んで看病する家庭があっても気にならないよ。「よそはそうなのか〜」と思うだけ』


投稿者さんの提示した選択肢に「過保護だと思う」の一文があったので、過保護になりたくないと考えるママたちが10%いたのかと思いきや。自分たちが過保護か・過保護でないかなどは気にしていないようです。さらによその家庭のやることについてもとくに何も思っていないよう。ですから自分の決断に対し、過保護とか過保護じゃないといった物差しで測らなくてもいいのかもしれませんね。

うちはうち、よそはよそ!

今回の投稿者さんからの問いかけを見ると、おそらく過保護かどうかを気にしていたのでしょう。しかし回答してくれたママたちは、高校生以上のわが子が高熱を出した場合に「仕事を休むか休まないか」をメインに答えていました。

「過保護」という強いキーワードに引っ張られると、本質が見えなくなってしまいそうですよね。ですからあまり過保護かどうかを気にせず、「うちはうち、よそはよそ」の感覚でどうするかを決めればいいのかもしれませんね。過保護と言われようが言われまいが、別に問題もありませんので、気にせず自分の信じた選択肢で突き進めばいいと思います。

文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko