試合に勝利した堀口恭司

写真拡大

 「RIZIN.47」(9日、国立代々木競技場第一体育館)

 メインイベントのバンタム級5分3回戦で、堀口恭司(33)=アメリカン・トップチームが、2021年にKOされたセルジオ・ペティス(30)=米国=に判定ながら完勝し、リベンジに成功した。

 試合前、今回の試合でRIZINに区切りをつけるとしていた堀口は、今後について聞かれると「契約的な、大人の話になると思います」と笑顔。区切り発言の真意を聞かれると「言っていいのかな。契約的な問題もあるし、あんまり言えないんじゃないかな。自分が海外に挑戦したいのが一番のアレじゃないですかね」と、最初は曖昧にかわした。

 この日、UFC参戦を正式に発表した朝倉海には「(活躍)できると思いますよ。日本人はダメだみたいな決めつけがすごいあるので、ネガティブな気持ちじゃなくてやってやろうってプラスの気持ちでいけば絶対勝てると思いますよ。海君にもチャンスはあると思います」とエール。

 「海くんがチャレンジしているUFCに自分もチャレンジしたいなと思っていますが、どうなるかまだ分からないですね」と、本命は2016年以来、8年ぶりのUFC復帰だと話した。

 セルジオ戦については「本当は極めたかったが相手がうまくて、なかなかそこまでたどり着けず。お互い手の内は分かっているので、ちょっと探り合いになりましたね」と振り返った。

 前回から変えたこととしては「あまり距離を取らずに近場で勝負しましたね。距離を取ると回転系の技が当たっちゃうので。自分の方がスピードあるので、振り回す前に入っちゃう感じですね。スピン系は変わらず狙ってきていたと思うんですよ。自分がそれをさせなかった」と、前回バックハンドブローという回転系の技でKOされたことの反省を踏まえていたことを説明した。

 試合後、2月に結婚を発表した妻でタレントの川村那月をリングに呼び込んだことに関しては「恒例にはならないですけど、一番近くでサポートしてもらって。自分は人の気持ちが分からないところがあるので、この試合に向けて一番緊張していた、一番ナーバスになっていたので、勝った後は喜びを分かち合いたいと思って上げました」と理由を説明。前々日の個別会見では「勝ったら考える」としていたが、1万2567人の観客に仲むつまじいところを見せつけることになった。