セルジオ・ペティス(右)にキックを決める堀口恭司

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 「RIZIN.47」(9日、国立代々木競技場第一体育館)

 メインイベントのバンタム級5分3回戦で堀口恭司(33)=アメリカン・トップチーム=に判定負けを喫し、2021年のリベンジを許したセルジオ・ペティス(30)=米国=が試合後の記者会見で、堀口のUFC再挑戦について語った。

 堀口は今回の試合をRIZINでの「一区切り」だとしており、UFC再挑戦も浮上している。

 セルジオは堀口のUFC再挑戦について「フライ級だとけっこういけるし、チャンピオンまで上り詰める可能性はあると思う」とする一方で「バンタム級には小さすぎるので、通用しないと思う」とも指摘し、階級の選択によって結果が左右されるとした。

 堀口は2016年までUFCに参戦し、2015年には世界フライ級王座にも挑戦している。セルジオは北米市場のフライ級について「自分もフライ級にいたので、需要は少ないと感じている。フライ級の選手の実力は拮抗(きっこう)していて決着が少ないから、そうなったのかもしれないと感じている」と説明した。

 試合については「非常に悔しい。特に1、2ラウンドは彼がうまくコントロールした。本当に彼は強かった。私も前回に比べて彼のフェイントやキックにうまく対応できたとは思うが、今回の試合はいい気づきになった。彼のレスリング技術は素晴らしいし、私は不得手な部分があった。対策してきたつもりだが、足りなかった」と、完敗を認めた。

 勝機については「打撃ではいいところを見せられたのではないか。彼のオーバーハンドもうまくよけられたし、ジャブやキックも出せた」と振り返った。試合では後ろ回し蹴りや延髄斬りを放ったが、クリーンヒットには至らなかった。

 2ラウンドにはダースチョークをセットする場面もあったが「うまく入ったかなと一瞬思ったが、汗ですべったりして。あのまま無理にやろうとしても空振りするだけだと思って放したが、堀口もうまく逃げたと思う」と解説していた。