バートビクセンをジャイアントスイングで振り回す渡辺未詩(右)

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 「プロレス・東京女子」(9日、後楽園ホール)

 メインで第14代プリンセス・オブ・プリンセス王者の渡辺未詩がバートビクセンに17分17秒、ティアドロップからの体固めで勝利し、2度目の防衛に成功した。

 中盤、得意のジャイアントスイングを見切られる苦しい展開だったが、パワーにものを言わせた。ショルダータックルからの再トライで強引に回し、新技リバースパラドックス(変形逆エビ固め)も披露。最後はレーザービーム、ダブルスレッジハンマー、レーザービーム、ティアドロップとたたみかけて3カウントを奪った。

 試合後はタッグパートナーでもある先輩の辰巳リカが7・20後楽園ホール大会での挑戦を表明。辰巳にはシングルで一度も勝ててないが、渡辺は「自分にも挑んでいきたい」と壁を乗り越えることを宣言。「東京女子プロレスをもっともっといろんな人に広めたいし、皆さんのお茶の間に広まるくらいもっともっと大きくしていきたい」と使命感を口にした。

 セミファイナルでは、SKE48との二刀流で第12代インターナショナル・プリンセス王者の荒井優希が初来日のLAテイラーを10分9秒、ファイナリーからの片エビ固めで破り、3度目の防衛に成功した。

 身長差16センチのテイラーに、ラリアットやニーリフトなど圧倒的パワーで押されたが、終盤にショートレンジの新人賞で巨体を崩すと、ファイナリーで3カウントを奪った。

 荒井は「できるなら二度と試合をしたくない」と本音を漏らしつつも、「ここで満足せずにもっともっと高みを目指して、4年目のプロレスラー・荒井優希をもっともっと磨いていきたい」ときっぱり。

 「東京女子には自分が赤井(沙希)さんと持っていたタッグベルトもある。狙っていきたい」とプリンセス・タッグ王座への返り咲きに色気を見せ、「高め合えるよき人がいたら、組んでもらえたらうれしい」と、引退した赤井に代わるパートナーを募っていた。