判定でジョニー・ケース(右)を破った“ブラックパンサー”ベイノア

写真拡大

 「RIZIN.47」(9日、国立代々木競技場第一体育館)

 前回大会の井上雄策戦ではお見合いが続く展開でブーイングを浴び、榊原信行CEOからも酷評された“ブラックパンサー”ベイノア(28)=極真会館=と、前日計量で1キロ超過したジョニー・ケース(34)=米国=という、やらかした者同士のライト級マッチは、ベイノアが判定3−0で勝利した。

 体重超過したケースはレッドカード1枚からのスタートとなり、ケースが勝った場合は無効試合となる取り決めで成立したこの一戦。

 ケースは1ラウンド、左パンチでダウンさせると右膝をヒットさせ、マウント、バックマウントと移行。2、3ラウンドにもケースがテークダウンしたが、ベイノアはいずれも脱出した。

 3ラウンドにはベイノアが打撃でペースをつかみ、最後はケースがガス欠に陥ったが、ベイノアも攻めきれず、最後はタックルに入って試合終了。判定でベイノアがみそぎマッチに勝ち残った。

 ベイノアは「めちゃくちゃ強かったです。パワーがありまして、飛ばされましたね。歯が曲がっちゃいましたね」と試合を振り返った。

 榊原氏の著書の題名を引用した「負ける勇気を持って勝ちに行く」という試合のテーマについて実行できたかと聞かれると、「うーん…まあまあまあまあ。まあまあって感じですかね」と苦笑い。最後にタックルに入ったことについては「行きました?わからない。(理由は)その時の僕に聞いてみないと」としたが、「その時の僕」に言いたいことを聞かれると「打撃で攻めろよ!ですかね」と答えていた。

 本大会はABEMA PPVで視聴できる。