『私のトナカイちゃん』マーサのモデルになった女性、労働党党首にもストーカーをしていた

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ストーカーをテーマにしたNetflixシリーズ『私のトナカイちゃん』。本作に登場するマーサのモデルとされる女性が、英国労働党のキア・スターマー党首に8カ月足らずの間に276通のメールを送っていたことがわかった。英The Sunがそのメールの一部を公開した。

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Netflixを訴えることにしたマーサことフィオナ・ハーヴェイ

Netflixシリーズ版は、クリエイター・製作・主演を担ったリチャード・ガッドの実体験を元にしたもの。主人公は、売れない芸人のドニー・ダン。ある日ドニーは、自身が働くパブにきた寂しそうな女性マーサに親切にする。それが彼女の恐ろしい執着心に火を点けてしまい、ストーカーと化してしまうというストーリー。

実際のマーサとされるフィオナ・ハーヴェイは、リチャードが働いていたパブや彼が出演していたコメディ・ギグに出没する傍ら、何千通ものメールを送りつきまとい、嫌がらせをしたと言われているが、出演したトーク番組でリチャードに電話で連絡をしたこともなく、むしろ彼から誘われたが断ったと主張。本シリーズが配信されて以来、殺人予告などを受けておりNetflixを名誉毀損で訴えるとも述べている。

「リチャード・ガッドにとって、そして今Netflixにとって問題なのは、『私のトナカイちゃん』は実話ではないということです。私は “有罪判決を受けたストーカー”ではありません。有罪判決を受けたことはおろか、罪を問われたこともなければ、罪を認めたこともないのです。リチャードとNetflixは、自分たちの利益のために、ドラマで私を描くことを選んだのです。『私のトナカイちゃん』では、まるで私が有罪判決を受けた犯罪者であり、重大な犯罪歴があり、刑務所で過ごしたことがあるという非常に重大な部分について、誰も私にコメントを求めたことはありません。このような形で私を紹介すること、また私のイメージを使用することについて、誰も私の許可を求めなかったのです。英国人の上級弁護士、クリス・ドーKCの協力を得て、私について嘘をつき、私の肖像を利用して自分たちのために大金を稼ごうとしたすべての人々に対して法的措置を取るために、英国と米国で弁護団を結成します」と話した。

今回明らかになった別の被害者

英The Sunによると、フィオナはイギリスの時期首相になる可能性もあるといわれている人物で、現在は労働党党首を務めるキア・スターマーにもストーカー行為をしていたという。

2020年1月から8月にかけて送られたメールの中で、彼女はスターマーのことを「バカな小僧」「役立たずの法廷弁護士」と呼んでいる。(議員になる前は人権派弁護士として働いていた)「Sent from my iPhone(私のiPhoneから送信)」と署名されており、その内容は罵詈雑言で、ハーヴィーがロンドンのカムデン市議会と団地や地元をめぐって対立していることに焦点が当てられているという。

スターマーはロンドンのセント・パンクラス選出の国会議員で、当時フィオナが住んでいたエリアの隣に位置する。2020年4月、野党党首に選出された後、「2分以内に私(フィオナ)は住宅オンブズマンから人種差別主義者呼ばわりのメールを受け取った 」と書いている。「私は委員にあなたのことを訴えたが、その委員は何もしなかった。これからは些細なことでもあなたに文句を言うことにする。あなたの人生は生きる価値がなくなる」といったような攻撃的なメールをフィオナから受け取っていたという。メールには誤字脱字、句読点や文法の間違い、奇妙な間隔で書かれた文章が続いている。ロンドンの警視庁は、このメールに対し注意を喚起していた。

Netflixシリーズ『私のトナカイちゃん』は独占配信中。

(海外ドラマNAVI)

参考元:The Hollywood Reporter