スポニチ

写真拡大

 テレビ朝日ドラマ「Believe―君にかける橋―」(木曜後9・00)は橋造りに情熱を燃やす男が、罪を背負い収容された刑務所から脱獄し真実を明かそうとする物語。開局65周年の記念作品で、同局が「歴史に残るドラマをお任せできる方」と信頼を寄せる俳優の木村拓哉(51)に主演を依頼したのが始まりだった。

 プロデューサーの都築歩氏が設定で意識したのは「既視感のなさ」。さまざまな役でその職業を輝かせてきた木村だが、橋の設計者役はなかった。「連続ドラマに家を造る建築家はいても、橋を造る人に注目したものはなかったと記憶しています」と付け加えた。

 未知の「橋」という題材には「本当に多くの人が携わっていて、現場監督、施工業者などから主人公の立ち位置を決めるにも学びが必要でした」と話した。第1話の橋の崩落シーンでは、制作陣が設計図を眺め猛勉強した。迫力ある映像に仕上がり「従事者の方々から“ちゃんと勉強されてる”という声をもらえてうれしかったです」と笑顔を見せた。

 もう一つの既視感のなさは、まさかの木村の“逮捕”。これまで検事や警察関係者を演じてきただけに「役とはいえ“木村さんが逮捕される”は物凄いインパクトですよね」と話した。(続く)