大活躍し、笑顔を見せるオースティン(撮影・佐藤厚)

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 「ヤクルト3−5DeNA」(23日、神宮球場)

 愛すべき助っ人が、2021年以来3年ぶりの4番起用に応えた。DeNAのタイラー・オースティン内野手が2号ソロを含む3安打猛打賞、3打点で打線をけん引。チームを今季初の同一カード3連勝、勝率5割復帰に導いた。

 先頭で迎えた四回、高橋奎の甘く入った直球を完璧に仕留めると、左翼席上段に突き刺した。「素晴らしい感触でした。全ての打席で最高のスイングしようと思って打席に入っていて、あの打席ではそれが達成できました」。会心の一撃に頬を緩ませた。

 前夜のうちに、この日の4番を三浦監督から伝えられていた。相手先発の左腕・高橋奎に対し、打線には7人の右打者を並べ、筒香も思い切ってベンチスタートさせた。そんな徹底作戦は助っ人の活躍で大当たり。オースティンは「監督がオーダー表のどの打順に自分の名前を書いたとしても、自分のやることは変わらない」と話しながらも、自らのバットで勝利を呼び込み、上機嫌だった。