母に金を奪われ続け、34歳で自己破産。我が家には「強盗」がいました

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お金に関してまともな考えができなかったのです


「うちは普通でよそがヘン」母が亡くなり、自分の家が普通じゃないと知った日

子どもの人生を勝手に支配しようとしたり、暴力を振るったり、価値観を一方的に押し付けたり…。そんな「子どもに悪い影響のある親」を、通称「毒親」といいます。

毒親に育てられた子どもたちにとっての悲劇は、「家族ってこんなもの」「これが当たり前のこと」と認識しながら育ち、いつしか「自分が悪い」「自分が変なのだ」と思い至ってしまうこと。

親に苦しめられる生活の中で、それでも押しつぶされなかった人々がいます。自身も毒親に育てられたという漫画家の菊池真理子さんが、そんなサバイバーたちにインタビュー。大人になってからは「自分も親のようになるのではないか」という連鎖におびえながらも、毒親のもとからサバイブした人々のエピソードをお送りします。

※本記事は菊池真理子著の書籍『毒親サバイバル』から一部抜粋・編集しました。

■◆石山良一の場合

石山良一の場合


給食費が支払われてないって先生が…


給料渡しなさい


働かないだらしない母がイヤでした


…あんたたちが死ぬまで面倒はみるよ


身近すぎて何の抵抗もないんです…


金を渡さないという選択肢は消えていました


今なら逃げられる


自分に金使ったこと1回もないのにな


みんな苦労させられたんだもの


初めて自分にお金を!


著=菊池真理子/「毒親サバイバル」