美しいヴェネツィアのレストラン(提供:ginjakeさん)

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「ヴェネツィアで衝撃的な事がありました。サン・マルコ広場のレストランに入店
1時間したら水没するから店を閉めるけどいいかと聞かれました。30分で食事を終え、会計を頼んだらビニールのブーツを渡される。店の出口は既に浸水。水に浸かりながら退店しました」

【写真2枚】浸水に備えて、長靴が渡されました

衝撃の事実を投稿されたのは、ginjake(@sirojake)さん。イタリアの水の都・ヴェネツィアででの出来事です。

「水没とは貴重な体験を…!w」
「ええええ、いったい何が!」
「体験してみたい」
「名物ですよね!」

日本では考えられない経験について、さまざまなコメントが寄せられました。浸水するヴェネツィアの街のポストをされたginjakeさんにお話を聞きました。

ーーイタリアにはお仕事で行かれたのでしょうか?

「旅行で行きました。18日間のヨーロッパ旅行のひとつとして観光しにいきました」

ーーヴェネツィアでは、浸水することはよくあることなのでしょうか?

「前日も広場が浸水しておりました。店員さんによると良くあることみたいです」

ーーレストランで水没すると聞いた時は?

「水が入ってこないようにドア閉めるのかな、時間も遅いし今からお店を探すのも面倒だからここにしようか、サクッと食べて出よう…みたいな気持ちでした」

ーー実際に浸水してきた時は?

「浸水しているのは玄関のみでしたので、食事中は気づきませんでした。隣で食べていた老夫婦が、ビニールのブーツを渡され履かせてもらってるのを見て、そんなにやばいの?と思いました。

玄関は水が少し侵入している(深さ1〜5cmくらい)程度でしたが、サン・マルコ広場の中央に行くためには水を横切る必要があり、あらためてブーツが必要だなと思い知りました。

なお、言われるまで気づかなかったのですが、店員さんもおしゃれな防水性のブーツを履いてました」

ーー現地の方は慣れた様子だったのですね?

「現地はいつも通り、という感じだったと思います。時間も遅く観光客ばかりでしたが、店員さんは慌てることなく、広場にはブーツを売って歩いてる方もいました」

ーー街も全体的に水没していたのでしょうか?

「自分達のときはサン・マルコ広場の一部だけで、ほかは全く影響なさそうでした。水没して困ったことはなく、むしろ夜景が綺麗との事で多くの観光客が写真を撮ってました。ただし、別のお店の外の席で飲んでた方の中には裸足で小走りになって水を渡っていく方もいました。リプライで教えてもらったのですが、もっと酷いときは臨時の通路が作られるみたいです」

ginjakeさんは「人々は優しく、ご飯もおいしく、海風とボートの音が心地よい最高の場所でした。地盤沈下や温暖化による水没の危機に見舞われながらも、サービスを忘れず限界まで営業する姿には心を打たれました。ヴェネツィアは本当に良いところです。一度は訪れてみることをおすすめします」と話してくれました。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・椎名 碧)