Jリーグは14日、4月度の明治安田Jリーグ月間ベストゴールを発表した。J1はFWチアゴ・サンタナ(浦和レッズ)、J2はDF橋本健人(徳島ヴォルティス)、J3はGK伊藤元太(FC今治)の得点が選出された。

 サンタナは4月3日のJ1第6節・FC東京戦の前半24分、ハーフウェーラインをわずかに越えて敵陣に入ったところから左足を振り抜く。約50mの距離があったが、ボールは伸びるような軌道でゴールへ一直線。GKが懸命に伸ばした手も越えてゴールネットを揺らした。

 足立修選考委員長は「スピード・弾道・コース、すべてが完璧なゴールだった」と称賛し、山本昌邦委員は「相手GKの傾向をゲームの中で把握し、先々を見越したシュート。サッカーの駆け引きが凝縮されたゴール」と分析した。槙野智章委員は「世界レベルのゴール。言葉はいらない」とコメントしている。

 サンタナはリーグを通じて「難しいシチュエーションでのゴールだったと思います」と伝えながら、「ボールを受ける前からキーパーの位置はだいたい分かっていました。そして、それと同時に味方や相手の位置を把握しておかなければいけませんでした。ボールを受けてからは相手もプレッシャーにきていたので、シュートを打つことは簡単ではありませんでしたが、冷静な判断ができたと思います」と振り返った。

 続けて「難しいシュートを決めることができて良かったと思いますし、これからもチームのためにゴールを取り続けていきたいです」と意気込みを示している。