サッカー欧州チャンピオンズリーグ準決勝第2戦、レアル・マドリード対バイエルン・ミュンヘン。レアル・マドリードのホセル(左)に同点ゴールを許すバイエルン・ミュンヘンのGKマヌエル・ノイアー(右、2024年5月8日撮影)。(c)OSCAR DEL POZO / AFP

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【AFP=時事】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)は8日、準決勝第2戦が行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich、ドイツ)はレアル・マドリード(Real Madrid、スペイン)に1-2で敗れ、2戦合計3-4で敗退した。バイエルンの守護神マヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)は、終盤に犯した大きなミスを「非常につらい」と振り返った。

 アルフォンソ・デービス(Alphonso Davies)の先制点で試合時間残り2分まで1-0でリードしていたバイエルンは、宿敵ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund、ドイツ)との決勝に向けて順調に進んでいるように思われた。

 しかし、この日アクロバチックなセーブを幾度も見せて活躍していたノイアーは88分、レアルのビニシウス・ジュニオール(Vinicius Junior)がペナルティーエリア外から放った単純なシュートを取りこぼすと、ホセルに同点弾を許した。するとその数分後にはホセルが逆転ゴールを決め、レアルが来月行われる決勝への切符を手にした。

 ノイアーはライブストリーミングサービス「DAZN(ダゾーン)」に対し、「自分にとっては非常につらい」と語った。

「ボールがもう少し違って胸に来ると思ったが、少し高くなってつかむのが難しくなった。そしてホセルが素早く詰めてきて、守るのが厳しかった」とし、「長年GKをしている者として、すでに経験はしているがあのゴールは残酷だった」と振り返った。

 バイエルンのトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督は、ノイアーのミスはらしくないものだったとし、「マヌは信じられないほどよくやっていたが、100年間犯さなかったであろうミスを犯してしまった」と述べた。

「悔しい。(敗戦に)値しない選手がいるとすれば、それはマヌだ。私たちは彼が誰で、何を成し遂げてきたのかを知っている」

 また、マタイス・デ・リフト(Matthijs De Ligt)もノイアーが「ワールドクラスのセーブに次いでワールドクラスのセーブ」を見せていたとし、「それでもそういったことは起こりえるし、それがサッカーだ。最後は不運だった」と擁護した。

 この日の敗戦により、バイエルンは2011-12シーズン以来となる無冠でのシーズン終了を迎えることになった。

【翻訳編集】AFPBB News

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